Berkeley
在外研究の間、なまった身体を引き締めるというのも目的の一つでした。それで、さっそくダウンタウンにあるYMCAのジムの会員になり、週3回通っています(写真)。
そこでいろいろ気がつきます。
ロッカールームでは、普通に、「おい、先週の大統領のスピーチきいたか?」「えっいつの?」「夕方6時からのだよ」… というふうに、大統領選の 話題が出ます。日本の総裁選や総選挙でそうはならないと思います。大統領選挙というのは、こちらではお祭りの要素もあります。土地柄か、オバマ候補の顔が 張ってあるTシャツを着た人をよく見かけます。政治が日本より少し身近な気がします。
また、ルールの作り方と守り方が、日本と違います。ルールはちゃんとあって、施設の使い方とか、注意事項が掲示されています。でもそれは、かなりゆるい。みんな思い思いに勝手に施設を使っていますし、お互い咎めたりはしません。
ルールは、ゆるく設定する。それで細かい秩序は自分たちでアドホックにつくってゆく、という感じです。プールでも、レーンをどう使うかは、一応大 まかなルールはあるようで、監視員もいるのですが、彼らは細かいことは言いません。そこに現在、泳ぎたい人が何人いるかによって、その当事者がお互いに瞬 時に相談して決めます。
「じゃあ、レーンを半分ずつにして個々人が独占して使おう」
「3人いるから、ぐるぐる回るルールにしよう」
ってなぐあいです。これはぼくには案外心地いい感じです。
ジムには、地域のふつうの人々がやってきます。
こちらにきてまだ1か月ですが、「ふつうのアメリカ人」である彼らの、ふつうの喜びや希望や悲しみが少しわかるようになりました。それは世界共通であんまり変わらないのですが。
こちらにきて、体重が3キロ以上減りました。効果があるのでしょう。がんばって続けようと思っています。