Berkeley
今日は土曜日。ここはあいかわらず、ばかみたいに快晴です。
今日も散歩がてらに約1週間分の買物をし、自分のペースで仕事をした後、夕方は映画を観にいきます。(ぼくがずっと夢見ていた生活です。)
今年は、中国研究センターの50周年にもあたり、中国映画もたくさん上映されています。今日参加する企画の趣旨は、1980年代に登場したいわゆ る「第五世代」の後に登場し、90年代以降に活躍している「第六世代」と呼ばれる若い世代の監督たちの映画から、今の中国を感じ取ろうというものです。 (おとといは、監督のNing Ying さんもやってきて、スピーチをしていました。)
それら作品群の批評はさておくとして、すでに日記にも書いたように、現在少なくともここ西海岸では、「大」中国ブームです。それでは、なぜ中国ブームなのか。それは単純に、海の向こうで、何やら中国が活気づいているからです。
ぼくは、アメリカが本質的に世界に無関心で、実は世界のことを何も知らないのだ思っていましたが(今も思っていますが)、ここにいるとそういう先 入観が揺るがされます。おそらく、日本や東アジアがアメリカの西海岸を知っているよりも、さらにもっと、アメリカの西海岸は東アジアについて知るところが 大きいのではないか、とも思うようになりました。ここから見ると、東アジアはより全体的、統一的に見える、というメリットがあるようにも思います。
なにはともあれ、太平洋をはさんで起きている大小無数の変化に、常に敏感に反応しようとする、その緊張感とエネルギーに驚かされます。「中国とは 何か、混沌としていてどうもよくわからんが、まずはとにかく、最近の中国映画を“全部”観てみよう!」という感じの貪欲さとエネルギーです。
写真はバークリーから見たサンフランシスコ湾です。この海のずっと先に「東アジア」があるわけです。