Berkeley

2008

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美術館三昧 1

2008年12月12日17:45

昨日は、11時までホテルでたまった洗濯をした後、一日中美術館めぐりでした。

グッゲンハイム美術館、ジューイッシュ(ユダヤ)博物館、ホイットニー美術館、ニューヨーク近代美術館(MOMA)とまたまたハシゴです。

グッゲンハイムは、建物自体が現代アートです。写真左は、上から見た時に、「私たちは邪悪か」というメッセージが床に見える仕掛けになっている様 子です。また、アメリカの女性写真家、キャサリン・オピーの特別展示をやっていて、題材はレズビアンやゲイだったりするのですが、彼女のあまりにも壊れや すい、痛いまでの繊細な感性を感じることができました。さらに常設展では、アンリ・ルソーやシャガール、カンデンスキーなど、ぼくが好きな絵がいくつもあ りました。

そこの司書の女性に、「シャガールを観たいなら、ジューイッシュ博物館に行くといい」と教えてもらい、次は予定を変更して、近くのジューイッシュ 博物館へ。そこでは、「Chagall and the Artists of the Russian Jewish Theater(シャガールとロシアのユダヤ劇場のアーテイストたち)」という特別展が開催されていて、舞台美術家としてのシャガールと対面することがで きました。グッゲンハイムにあるはずのあの「緑のバイオリニスト」もそこにありました。

彼の絵のそこはかとない哀愁は、世界を旅して人々を喜ばせるサーカスや興行師に通ずる何かであることを確信しました。ぼくがなぜ彼の絵に惹かれるのか、またひとつ理由がわかったような気がします。

ジューイッシュ博物館で、偶然出会ったのが、デヴィッド・リーブというイスラエルの作家の「Map of Israel」という作品です(写真真中)。この絵は印象に残りました。

また次に訪れたホイットニー美術館では、エドワード・ホッパーが光っていました(写真右。ちなみにこれはMOMA所蔵)。「存在の耐えられない軽さ」というか、現代人の存在論的不安をリアルにとらえた作品は、時々怖いことさえあります。

そして、MOMA。

ミロ、パウル・クレー、キリコ、クリムト、アンリ・ルソー、ピカソなどなど、いっぺんに、どれも力のある傑作を楽しむことができました。(2に続く)