Berkeley
今年もあっという間に年の瀬です。
今日はクリスマス・イヴ。日本と一日遅れです(写真はユニオンスクエアのクリスマスツリー)。
郵便局員も、レストランの店員も、赤いサンタの帽子をかぶっています。
バークリーのホームレスも、クリスマス商戦?というか、道ゆく人への呼びかけも普段と違ってクリスマスがらみです。
今、テレビからパバロッティと思われるテノールのクリスマスソングが流れています。今日は、「メリークリスマス」という挨拶を街の方々でききました。
とはいえ、私自身は、普通の一日。今日は午前中はジムに行って、午後から仕事です。ジムではあいかわらず、個人個人が思い思いにトレーニングして いました。アメリカ文化なのでしょう。私が通うジムでは、本当に「個人個人が思い思いに」です。スペースも広いし、道具も多種多様。自分勝手に好きなよう に、自分のトレーニング方法で、それぞれが身体を鍛えています。一方、ロッカールームでただ裸で歌を歌ったり、何かを叫んでいるだけの人もいます。
今日目撃したのは、台の上にトランプをひと組おいて、それを一枚一枚めくりながら、多種多様なトレーニングを展開する人です。それに興味をもった 背の高いアフリカ系アメリカ人が「それ何しているの?」ときいていましたが、本人曰く、「出てくるカードによって、メニューが決まる」のだそうです。…本 当に、いろんな人がいます。
今年のクリスマスは、特別です。独りで外国で迎えました。寂しいクリスマスですが、それも悪くありません。
ただ、先週末に久しぶりにNHKニュースを見てびっくりしました。ニュースのほとんどが不景気や貧困がらみ。そこには、「本当にこれはぼくがいた国だろうか」と思うぐらい、変わり果てた日本が映っていました。久しぶりの日本が、ぼくにはまるで外国のように映りました。
クリスマスといえば、以前この日記で書いた、孤独死をした友人がいつも「メリークリスマス!」と電話をしてきました。今年はかかってきません。彼 は人生のほとんどのクリスマスを、孤独に寂しく過ごしていました。でも、決まって、自分が育った施設に子どもたちへのお土産をもって訪れていました。
自分は10代の時、自分が2008年まで生きるなんて想像できませんでした。「2001年宇宙の旅」という映画がありますが、2008年なんて、人類はさぞかし高度な文明を築いているのだろうな、と思っていました。
今、ぼくは生きて呼吸しながら、この2008年の世界の現実を見ています。
「ニンゲンにとって一番大切なことが何であるのか」、今、それだけを考えなければならないと思いつつあります。
テレビや新聞ではよくわかりませんが、今、パレスチナのガザでは、イスラエル軍による事実上の大量の民衆殺戮が展開しているというメールが届きました。