Berkeley
今日は、待ちに待ったインドの革命的な思想家、ヴァンダナ・V・シヴァさんの講演でした。
まだ日本でそれほど有名ではないかもしれませんが、今人類にとってもっとも重要な知性のひとつです。ぼくのゼミナールでも、彼女の『アース・デモクラシー』をつかいました。
念のため1時間半以上も前に行ってみたら、「もうすでにチケットは売り切れ、もし運良く入りたければ、そこに並んで」といわれました。ショック! チケット買っておくんだった! こんなに人気があるなんて…。
時間が近づくにつれ、ものすごい数の人々が訪れ、ぼくのようにチケットがない人もざっと数百人いました。列に並んだわれわれで自虐的に名前をつけた「hopeless line」に並びながら、しかし地元の人たちと雑談できたのがおもしろかったです。
結局ぼくは「hopeless line」の前の方だったので、運良く会場に入れました。そして、生の彼女の講演をきくことができました! もちろん、会場となった教会は満員です(写真)。
講演は、インド英語なまりで、集中していないとわからなくなったりもするのですが、ほとんど以前本で読んだ内容なので、わかりました。しかも席がなかったのが幸いし、前の方の地べたにすわって比較的近くできくことができました。
彼女は最近、グローバル経済を変えるためのマニフェストを書いたばかりで、講演の終りに会った際(写真)、日本語に翻訳できるかを尋ねたところ、「まだだれも取りかかっていないようであれば、ぜひあなたがやって」と言われました。
今日も充実した一日でした。バークレーだからでしょうか。観客がとにかく熱くて、講演の途中、いちいち歓声や拍手が飛び出していました。日本ではこうはいかない気がします。ここの観衆の講演のききかたには、まあ、ちょっと抵抗もありましたが…。
彼女の思想を肉声できけたことが、何より幸福でした。