Berkeley
ここにいると、不思議と創作意欲がモリモリ湧いてきます。
本当に不思議です。
理由はいくつか考えられ、
1, 普段の大学の雑事やしがらみから解放されている
2, 海外でテンションが上がっている(思い込みが強い)
3, いつも飲んでいる「Peet's Coffee」が強い
など。 これは確かに大きい。
しかし! これらの諸要因を差し引いても、ここには創作意欲が湧く「何か」があります。この一つの大学だけで、すでに40人以上ものノーベル賞受賞者を出している理由が何かあるような気がします。
それはこの大学の初期投資のものすごさなど、たくさんの理由があるでしょうし、もとより理由をひとつに特定できないのですが、ソフトの面に関して言えば、それは「想起」の装置にあるのではないかと思います。
それは、かつて白紙の中から<何か>新しいものを生み出してきた歴代の人々への称賛や尊敬(respect)です。そういう「創造性の歴史」を想起するシステムや装置がそこかしこにたくさんあるのです。そしてそれは狭いジャンルや専門性を超えています。
とにかく大学や街全体が、普段から、「何をやってもいい、やってごらん」「いろんな分野の人がいろんな創造的なことにチャレンジしてきたんだよ」「君もその多様な可能性のひとつだよ」という、かすかですが、途切れることないメッセージを発している気がします。
なかなか言葉で十分伝えられないのですが、あまり小さいことを気にして遠慮することなく、堂々と新しいことを始めたらいい! と日本の学生たちに伝えたい気持ちでいっぱいです。