Berkeley
先週から、元の教え子が遊びに来ているので、今日は一緒にバークリーの南にあるスタンフォード大学と「サンノゼ(San Jose)」という街を訪れました。
どちらも、いわゆる「シリコンバレー」と呼ばれるハイテク産業で有名な地域にあります。
バークリーやサンフランシスコより、やはり幾分か暖かく、南国の雰囲気を醸すヤシの木がたくさん生えていて、ずいぶん植生も違っていると感じました。
スタンフォード大学は、行ってみてびっくり。これまで結構多くの世界中の大学を見てきましたが、これほど美しい大学はないと感じました。良く言えば、イタリアの古い都市を思わせるキャンパスで、悪く言えば、リゾートホテルのよう(写真参照)。
UCバークレーと何かと張り合い、お金持ちのための、理系中心の「保守的」な大学だというイメージしかありませんでしたが、気候の優しさや、建物の温かい印象も手伝って、「とても幸福に研究ができるところかもしれない…」、とイメージが少し変わった気がします。
ただ街は、人工的な学園都市のようで、日本で言えば筑波を彷彿とさせる空気の肌ざわりです。巨大なショッピングセンターと駐車場。車がないと移動 できない無駄に大きいキャンパス。こぎれいな道路。バークリーにたくさん生息しているようなタトゥのお店や、怪しい飲み屋、ホームレスなどは気配すら感じ られません。
人工的と言えば、サンノゼもまさにニュータウンという感じで、本当にこぎれいで安全なたたずまいなのですが、まさに「boring」なところでした。時々、「ここは東京の多摩センター? それとも、千葉のニュータウン?」と思うこともありました。
ぼくにとってのシリコンバレーの第一印象は、「人工」「軽薄」「退屈」の三語で表すことができると思います。住んでいる人、ごめんなさい。「顔ナシ」のような厚みのない都市を、「ライトレール」という文字通り「軽い」、最新鋭の乗り物で見物してきました。