Berkeley
昨日(日曜日)は、ニュージャージーに住む学生時代からの友人が、州内を車でいろいろ案内してくれました。
まず訪れたのがプリンストン大学(写真左)。
日曜日だったので学生はまばらでしたが、キャンパスは、さすがにいわゆる「アイビー・リーグ」、つまり東海岸の私立大学の代表格としての風格があ りました。どの建物にも寄付者の名前がつけられていて、外からやってくる潤沢な財政状況がうかがえました。驚いたのは、その一部が、ぼくが学部時代に通っ た立教大学とあまりにそっくりな形だったことです。セントポール教会もあり、必ず何か関係があるはずなので、時間がある時に後で調べようと思います。
お昼御飯を、アメリカで初めて「ダイナー」(ハンバーガーやポテトなどのアメリカ料理を安く食べられる所)で食べました。あまりに巨大な、一日分 のカロリーはゆうにあるハンバーガーを食べました(写真中央)。これに甘ああいチョコレート・シェーキがつくので、もう理性を働かせたら完食なぞできませ ん。パチンコ屋と見間違えるような外観と、必要以上にハイテンションな店員、安いがゆえに年金生活者であふれている店内など、驚くことが多かったのです が、まさにイメージとしての「アメリカ」のエッセンスが詰まっているようでした。でもダイナーの多くは、実はギリシア人が経営しているということなども友 人に教えてもらいました。
そして最後に、ペンシルバニア州のフィラデルフィアまで足を伸ばしました。ロダン美術館を訪れた後、中華街をざっと見て回り、最後の最後に、アメ リカ史上で、重要な事件のたびに鳴らされてきた有名な「Liberty Bell(自由の鐘)」(写真右)も見ることができました。
さすがに寒かったせいか、昨日もくたくたになり、友人宅に帰ると、すぐにベッドにもぐりこみました。
今日は、マンハッタンの南に位置するスタテン島の知り合いを訪れ、いっしょに一日を過ごしました。
スタテン島とマンハッタンを結ぶのは、24時間運航(!)の無料フェリーです。約20~30分で着くのですが、途中で自由の女神のそばを通り過ぎ、とてもいい景色です(写真左はフェリーからみた自由の女神とマンハッタン)。
その友人によれば、スタテン島はもともとイタリアからの移民がほとんどで、今でもイタリア人が多いということです。「9・11」の時にもスタテン 島から通う多くの市民が犠牲になっており、あまり知られていませんが、美しくも痛々しい記念碑もありました(写真真ん中)。この記念碑の内側には、一人ひ とりの横顔のレリーフが象られ、その上に一人ひとりの名前と仕事の内容、会社名までが明記されていました。
マンハッタンに渡ってまず、「NEUE(ノイエ)ギャラリー」という、20世紀初頭ドイツの芸術作品だけを集めた小さな美術館で、クリムトやエゴ ン・シーレ、アルフレッド・クビーンの作品を堪能し、また、オーストリアのデザートが楽しめるという「Cafe Sabarsky」にも入りました。その後は夕食に、「鳥人(TOTTO)」で久しぶりに日本酒と焼き鳥を楽しみました。「たこわさ」もあったのにはびっ くりしました。マンハッタンには世界中の料理のしかも一番おいしいものが集まっています。
帰りには、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーと、タイムズスクエアに寄ってから帰りました(写真右はタイムズスクエア)。タイムズスクエ アは、香港や新宿を彷彿とさせる資本主義文化の終着点を感じました。この付近にはトイレが少ないのだそうですが、「Charmin」というトイレットペー パーの会社が、ビルのフロアをいくつも借り切って、無数のトイレを無料で提供し、宣伝していたのには驚きました。トイレの周りでは、なんと笑顔のコンパニ オンたちが変なコスチュームで踊っていました…。
世界中の欲望が集まって膨張し続ける街、というのがマンハッタンの第一印象です。