Berkeley
昨日までの2日間、研究者仲間たちとレンタカーを借りてドライブに行ってきました。
サンフランシスコの南にあるモントレー、北にあるサウサリートと、ワイナリーで有名なソノマバレーです。
左ハンドルの運転は人生初めてで最初は緊張しましたが、すぐに慣れました(ウィンカーとワイパーが逆についているので、曲がるときに何度も無意味にワイパーが動くのは最後までなおりませんでしたが…)。
アメリカは社会全体がそうですが、制度も道路も大きく余裕がとってあって、はじめての参加者にもすぐに溶け込めるようになっています。郊外の道路は概して広く、少々へたくそでも、ドライブをすぐに楽しめます。
そして元来、日本ではあまり運転が面白くないと思っていた私でも、「ドライブを楽しむ」ということの本当の意味を、ここで初めて実感することができました。
爽やかな風と、暖かい太陽。見渡す限りの広い大地と、どこまでも続くと思われるなだらかな道。自然と神さまに祝福されたようなドライブ。アメリカの「自由」とは、こういう感触なんだ…。そう思いました。
写真の左は、モントレーの海岸です。こういう美しい風景が、美しいだけでなく、さまざまな顔をして現われてきます。特に「17マイルドライブ」と 呼ばれる、モントレーから南のカーメルまでの有名な海岸道路は、本当にめくるめく竜宮城のようでした。写真の黄色い花はクローバーの花です。この季節、こ の黄色い花は、バークリーの街中でもたくさん見ることができます。
写真中央は、サンフランシスコからゴールデンゲート・ブリッジを渡った対岸にあるサウサリートの海岸です。写真左にSFの街が見えます。海に突き 出た建物は「スコマズ」というレストランで、そこで美しい水面を眺めながらランチを楽しんでしまいました。新鮮な牡蠣も、濃厚なクラムチャウダーも、カニ やエビが詰まったメインディッシュも、土地の香り漂う絶品です。サウサリートは、SFの喧騒から離れ、とても落ち着いた雰囲気の街でした。沿道に咲き乱れ た桜の花も印象的でした。
写真右は、そこからさらに北上したところにある、ソノマのビアンサ(Viansa)ワイナリーです。ナパにも、ソノマにも、ワイナリーは本当に砂 の数ほどありますが、ここは、長年住んでいる友人のお勧めワイナリーです。見渡す限りの葡萄畑と、爽やかな風と太陽。おいしいワインをテースティングし、 ホロ酔い気分で光り輝く風景を見ていると、大げさでなく、自分は天国にいるのではないかと錯覚するほどでした。
ごめんなさい、日本の皆さん。
ごめんなさい、働いている同僚の皆さん。
小心者というか、貧乏性の私は、こういう贅沢なことがあると、つい申し訳なく思ってしまいます。でも、本当に、天国にいるような心地だったので、日記に書き残しておこうと思います。