Berkeley
スカイプで、上の子が小学校の習字の時間に書いたという「理想」という字を見せてくれました。本人もうまく書けたので、父に見せたかったのでしょう。
「理想」か…。
そのあまりにも単刀直入のことばに衝撃を受け、しばし考え込みました。
自分が子どものころよりもずっとむずかしいことだろうけど、自分が今の君たちの立場だったらきっとできない気がするけど、
君たちみんなに「理想」をもってもらいたい。
君たちみんなに「理想」を語ってもらいたい。
本当に、涙が出るくらい、祈りのようにそう思いました。
「よく書けてるね。勢いがあっていい」と褒めましたが、彼はもともと本当に自信のあるものしか見せないので、本当はぼくの評価なんかどうでもよく、ぼくのことばが終わるか終わらないかのうちにすでに満足気に画面から消えていたのでした。頼もしいような寂しいような。
彼の世代はきっとぼくにはわからない彼らなりの「理想」を描いてくれるのだと思います。