Berkeley
日本の政治は、もはやパロディの域にまで至っています。
ミサイルを発射するとか、それを迎撃するだとか、本気でやっているのだから、もう笑うしかありません。
政治の行き詰まりとその終着点が、むき出しの兵器や暴力であることは歴史の法則とも言えますが、その意味ではもう日本の政治は完全な死を迎えているといえるでしょう。また、行き詰っているのは、北朝鮮も同じです。両国とも、どん底まで行き詰っているということです。
戦中・戦後のさまざまな矛盾のツケが、21世紀の今も、東アジアに重くのしかかっています。
こんな時、意気揚々とするのは権力者。まったく犠牲になるのは、いつも弱い人々。けれど、こんな騒ぎにだまされるのも、いつも民衆。
北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射は、1998年8月、2006年7月に続いて3度目です。一連の外交の失敗で、北朝鮮は今や核兵器も所有するに 至っています。経済制裁を続けるだけなのは、「外交」とはいいません。武力行使がまったく現実的ではない以上、外交上の根本的な取り組みを開始しなければ なりませんが、そんなアイディアも気概も、今の政府には望めません。