Berkeley
ガザでは、未だに市民が犠牲になっています。
今日は、この問題に世界でもっとも詳しい、オックスフォード大学国際関係論の教授である、歴史家のアヴィ・シュレイム(Avi Shlaim)さんの見解をいくつか紹介しておきます。彼は、ユダヤ系イラク人で、『The Iron Wall』の著者です。彼の見解は、こちらのテレビで観ました。ぼくも彼の見方に全面的に賛同したので、ぜひみなさんにもご紹介したいと思います。
●1967年以降のイスラエルは、それ以前のイスラエル(1948年の建国以来、自らの生存権のための建国と防衛に努めた時代)とまったく区別して考えるべきである。1967年以降のイスラエルは、ひたすら拡張主義を進めてきた。今回のイスラエルの攻撃もその文脈にある。
●ガザの事例は、植民地時代以後の「植民地」の典型的な事例である。
●2005年のイスラエルの撤退も、その本当の理由は、和平への努力などではなかった。
●イスラエルが主張している、ハマスのミサイル攻撃への反撃という論理は明らかにプロパガンダであり、事実と反する。
●テロの定義は、一定の政治目的のために一般市民に加えられる暴力であるが、その意味で、この用語は、ハマスのみならず、イスラエル政府にもあてはまる。現在ガザで進行しているのは、イスラエルによる国家テロリズムである。
イスラエル政府は今、外の声も耳に入らないほど、周りが見えなくなっているようですが、市民の立場から、あきらめずに、このジェノサイドに異議を申し立て続ける必要があると思っています。