Berkeley

2009

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サンフランシスコ・ジャイアンツ

2009年07月05日03:33

昨日はサンフランシスコの「国際労働者連帯会議」の帰りに、AT&T Park でサンフランシスコ・ジャイアンツ×ヒューストン・アストロズの試合を観戦してきました。

写真にもあるように、会場は超満員。4万2千以上もの観衆が詰めかけていました。結果は13対0でジャイアンツの圧勝。

AT&T Park は、外が海になっているので、場外ホームランはボールが海に落ちます。あいにく少し遅れていったので、ホームランは見られませんでしたが、超満員のアメリ カの大衆がどのようにベースボールを楽しむのかを見ることができました。ナイターだったせいもあったのか、前回の空席が目立った「Aズ」の試合と全然ちが いました。

とにかく観客を飽きさせないさまざまな試み。子どもを遊ばせながら観戦できる施設や、スクリーンを駆使して行われる野球クイズなどがあり、エンターテイメントとして行く着く所まで行ったベースボールの姿に驚きました。

特に、「Kiss Cum」と言ったと思いますが、その時間、カメラがカップルの二人をとらえると大観衆に見守られてキスをしなければならないという遊びがあって、驚いた二 人があわててキスをするという映像がスクリーンに流れるのは面白かったです。あわてた男性が隣の女性の頬にキスをすると、4万の観衆が大ブーイング。笑い ながら口同士でやり直すわけです。開き直って映画のような濃厚なキスをする人もいます。日本でできるかどうかわかりませんが、面白い試みだと思いました。

回が変わるごとに乗りのいい音楽が鳴り、ダンスしながら観戦する家族がいたり、係り員もおふざけしながらお客さんを盛り上げます。

外野の立ち見席(22$)で、少々寒かったのですが、アストロズの松井稼頭央選手のプレーも見られたし、楽しめました。

「国際労働者連帯会議」の帰りだったので、「労働者」と「大衆」との関係についても考えさせられました。ここでジャイアンツのユニフォームを着て 心底応援を楽しんでいる人々が生き、つくりだす世界と、資本主義を乗り越える潜在的能力をもっているはずの「労働者」が思い描く世界との違いについて。こ の問題は依然として本当に重要だと思います。





独立記念日

2009年07月05日12:47

今日、7月4日は、アメリカ独立記念日です。

1776年だから、今年で233年になるわけです。

サンフランシスコでもバークリーでも、恒例の花火大会が開催されるようですが、部屋で一人で音だけ聴くことにします。

日本にそれにあたるのは、明治維新でしょうか。
「建国記念日」は、紀元前○×▽などという、ふざけた根拠ですから、世界の他国の例に相当するのは、現在に通じる近代国家の形ができた明治維新がそれに当たるのだと思います。

そう考えると日本は、明治維新から数えて141歳になります。敗戦から数えると、64歳。

しかしよく考えると、日本はかつて、厳密な意味における独立戦争も革命も経験したことがないのです。独立も革命もなしに、ひたすら近代化だけを追求してきた国。

その意味では、今の日本は、依然として「明治システム」の延長にあると言えるでしょう。だからもしかすると、独立や革命は、日本の歴史では、まさに「これから」のお話なのかもしれません。

そんなことを考えながら、お気に入りのコーヒー屋さんで淹れたてのコーヒーを買い、いつものようにお兄さんに「Thank you」と言うと、上機嫌なお兄さんが「How exciting」というノリのいい返事。

今日は花火には行けませんでしたが、コーヒーをすすり、遠くに花火の音を聴きながら、久しぶりにのんびりした気分で過ごしました。