Berkeley
1月3日は初詣ではなく、サンフランシスコ湾に浮かぶ、アルカトラズ島に行ってきました。「ルパン三世」の「アルカトラズコネクション」のあの刑務所で有名な「アルカトラズ」です。
写真の左は、アルカトラズ島から見たサンフランシスコの街です。とても近いのがわかります。距離だけで言えば、ぼくでも泳いで渡れそうです。刑務 所の囚人たちも、都市の喧噪が聞こえたといいます。このように「シャバ」がとても近いにもかかわらず、島の周りの海流は速く冷たく、サメもいて、脱出不可 能といわれていた有名な刑務所です。今は、国立公園の一部で、観光地になっています。
海流のせいか、なぜか島は、街と比べて気温が2度~3度は低いようでした。写真の中央は、監獄の中です。驚いたのは、かつての悪名高い囚人たちが 顔写真入りで説明されていて、それのみならず、お土産コーナーでもアルカポネをはじめとする囚人の写真がまるで芸能人のブロマイドのように売られていたこ とです。
食事はずいぶんおいしかったらしいのですが、ある時、毎日スパゲッティが続いて暴動になりそうになったというエピソードは、何だか忘れられません。
しかし、知らなかったことは、この刑務所がJ.F.ケネディ司法長官によって1963年に閉鎖された後、島が1964年と1969年に一度ずつ、ネイティヴ・アメリカンの活動家たちに占領されたという事実です。
最初は市民の大きな支援などがあったようですが、結局、何もない島なので、食料などを運ぶ資金が尽きて、自然に彼らは退去していったようです。興味深い事件です。
写真右は、帰りに立ち寄ったコイト・タワーから観た夕方のサンフランシスコです。
この夜景直前の中途半端さが貴重だと思います。奥のビル群は、ファイナンシャル・ディストリクトと呼ばれる地域で、まあビジネス街です。手前が、中華街とかノース・ビーチと呼ばれる繁華街がある地域です。SFは、ずいぶん頭に地図が入りました。