Berkeley
今晩は、UCバークリーで開かれた「フェミニズム4人の伝説の女性たち」というシンポジムに参加してきました。「Engage Her」という多文化主義と女性解放のための団体主催によるものです。
詳しくは以下のサイトを参照。
(http://www.engageher.org/)
「伝説の4人」とは以下の方々です。
少し小さいのですが、写真左から。
グロリア・スタイネム(Gloria Steinem:1934-)
アイリーン・ヘルナンデス(Aileen Hernandez:1926-)
ドロレス・フエルタ(Dolores Huerta:1930-)
ユリ・コチヤマ(Yuri Kochiyama:1921-)
いつもコレばかりですが、勉強不足です…。彼女たちの名前は知りませんでした。しかし少し調べてみると、いずれもアメリカ史のみならず人類史に名前を刻まれるべき女性たちです。
スタイネムさんは、「“ポスト・フェミニズム”って言う人がいるけど、“ポスト・デモクラシー”ということばは無いでしょ。それと同じ!」ときっ ぱり。75歳とは思えないかっこよさです。彼女は、『プレーボーイクラブ潜入記』の著者であり、「Women's Action Alliance」や雑誌『ミズ(Ms)』の創設者でもあります。
ヘルナンデスさんは数々の組合を立ち上げてきた「オーガナイザー」です。フエルタさんも、全米農業労働者組合の設立者。
そしてユリ・コチヤマさんは、日系アメリカ人で、マルコムXと活動を共にした「活動家」です。彼が暗殺されたときには「彼女の腕に倒れた」と言われています。最高齢で、一人だけ車椅子でしたが、いったん話し出すと、やはり往年の迫力を彷彿とさせるスピーチでした。
それにしても、ここにいると、「Activist(活動家)」や「Organizer(オーガナイザー)」という「肩書き」に、れっきとした社会 的地位が与えられていることに驚きます。ここでは、「運動」が「社会」をつくりだしてきた、という共通の歴史認識があるような気がします。
オバマ政権の評価、女性のリーダーシップのあり方、文化の役割などなど、いろいろな話が出ましたが、とにかく今日は、「フェミニズムは未完のプロジェクトである」。そう痛感させられました。