ハラスメント防止への取り組み

 本学ではハラスメント防止委員会を設置し、全ての学生及び教職員が個人として尊重され、お互いの信頼のもとに、学業、教育、研究、職務に専念することができる環境をつくり、これを維持していくことに努力しています。ハラスメントを未然に防止する方策をとるとともに、問題が発生した場合には速やかに適切な対処をしていく方針です。

 ハラスメント防止委員会は、皆さんの苦情相談に応じる相談窓口(相談員の名簿は掲示)を設けています。また相手からの報復など、相談者の不利益となることが生じないよう配慮に万全を期します。問題の解決方法は状況や個人によってさまざまですが、ハラスメント防止委員会は相談者の立場に立って、相談者が納得できる解決を得られるよう迅速にかつ公正な措置を見出し、講じられるよう努めます。

ハラスメントに関する相談

 ハラスメント防止委員会では、みなさんの相談に応じます。被害者だけでなく、相談を受けた者または被害を目撃した第三者が相談しても構いません。

 プライバシーや秘密は絶対厳守します。また加害者からの報復など、相談者の不利益となることが生じないよう十分な配慮をします。解決方法は、相談者の納得がいく解決が得られるよう、適正かつ公正な措置を講じます。

 どんなに些細と思われることでも、一人で抱え込まずに、勇気を出して相談してください。

 どの相談員にも自由に相談することができます。電話、Eメール、手紙でも結構ですので、相談の申し込みをしてください。
相談には、主観を排除するため、原則として相談員2人が対応します。

氏名 電話番号(研究室) 所属 メールアドレス
今井 裕紀 025-239-3730(501) 経営情報学部 imai@nuis.ac.jp
リューデ アンナ 025-239-3724(406) 国際学部 lyude@nuis.ac.jp
木村 誠 025-239-3754(606) 経営情報学部 mkimura@nuis.ac.jp
片桐 徹 025-239-3111 本校 入試・広報課 katagiri@nuis.ac.jp
小野塚 明子 025-227-7111 新潟中央キャンパス
社会連携室
onoduka@nuis.ac.jp

ハラスメントとは

(1)セクシュアル・ハラスメント

 教職員または学生などが、学修上または就労上の関係を利用して他の教職員もしくは学生などまたは関係者を不快にさせる性的な言動及び関係者が教職員または学生などを不快にさせる性的な言動。

(2)アカデミック・ハラスメント

 教職員または学生などが、その職務上の地位もしくは権限または事実上の上下関係を不当に利用して学生または他の教職員に対して行う教育上もしくは研究上または学修上の不適切な言動。

(3)パワー・ハラスメント

 教職員が職務上の地位または権限を不当に利用して他の教職員または関係者に対して行う就労上の不適切な言動。

ハラスメントの事例

(1)セクシュアル・ハラスメント

・地位や立場を利用し、成績評価や人事などを条件にして、相手に性的な要求や嫌がらせをする「地位利用型」。

・性的な誘いを受け入れるか否かに依って、相手に利益や不利益を与える「対価型」。

・特定の個人ではなく、その場にいる不特定の人々の前で、わいせつな写真や画像を掲示するなどして、職場や教育環境を悪化させる「環境型」。

〔セクシュアル・ハラスメントの典型例〕

○教員が不必要に学生の身体に触ったり、なれなれしい言動をしたり、またはしつこく誘ったりして、断ると成績評価に影響するとほのめかす。

○授業中に聞くにたえないような卑猥な冗談を言う。

○教員や先輩が会食の席で、お酌やカラオケのデュエットを強要する。

○体調が悪そうな女性に「今日は生理日か」「もう更年期か」などと言う。

○女性にスリーサイズを聞いたり、「胸が大きい」「足が太い」など、身体的特徴に関する発言をする。

○「女性は職場の花」、「女性には大切な仕事を任せられない」とか、性的差別の発言をする。

○交際を断った相手に対して、ストーカーまがいの行動をしたり、嫌がらせ電話をかけたり、執拗にメールなどを送ったりする。

○性的な興味から、ヌード写真をあからさまに見せたり、見せあったりする。

○その人の人格を傷つけるような性的風評を流す。

○女性であるというだけで、お茶くみ、掃除、私用などを強要する。

○女性であることを理由に、修学、就労、教育または研究上の事務サービスに利益あるいは不利益を与える。

(2)アカデミック・ハラスメント

・文献・図書や機器類を使わせないと言う手段で、学習・研究活動を妨害する。

・卒業・修了の判定基準を恣意的に変更して留年させるなど、卒業・進級を妨害する

・本人の希望に反する学習・研究計画や研究テーマを押しつける。

・指導や研究を進める上で、相手を傷つけるネガティブな言動を行い、精神的に虐待する。

・職務上知りえた学生の個人情報を他の教員や学生に告げてまわり、結果として大学での居心地を悪くさせる。

(3)パワー・ハラスメント

・人前で過剰に叱責する、書類や物を投げつける、机を叩きながら怒鳴るなどの「攻撃型」。

・学歴や性別で差別する、あいさつや会話を交わさない、目の前でヒソヒソ話をするなどの「否定型」。

・人前で土下座させる、宴会・食事・旅行などへの出席を強いる、責任を押し付けるなどの「強要型」。

・昇進を妨害する、仕事を取り上げる・新しい仕事を与えない、情報を与えないなどの「妨害型」。

ハラスメントにあった場合

○毅然とした態度ではっきり「NO」と言いましょう。「場の雰囲気が壊れる」と心配したり、「目上の人だから」とためらうことはありません。「嫌なことは嫌」とはっきりと意思表示しましょう。はっきり相手に不快感を伝えることが大切です。

○あなたにとって不快な言動が、いつ、どこで、だれから、どのようなことをされたのか、なるべく詳しく、具体的に事実を記録しておきましょう。相談や苦情を申し立てる場合、問題を整理しておくことが必要です。

○「自分にスキがあった」と自分を責めたり、周囲の人の非難や中傷を恐れて口を閉ざすことはありません。一人で悩まず、勇気を持って相談員に相談しましょう。

ハラスメントを見かけたら/被害の相談を受けたら

○ハラスメントを見かけたら、見て見ぬふりをせず、可能であればその場で注意し、被害者の証言や相談相手になって支援してあげましょう。

○ハラスメント被害の相談を受けたときは、被害にあった人を責めたり、先走って勝手な行動を取ったりしないようにしましょう。

○本人の意思が最優先なので、まずは本人を落ち着かせ、何があったかを確認し、「自分で決める」ための助けになってください。

○自分では対応しきれないと思ったら無理をせず、被害を受けた本人と話し合って、他の相談相手を探しましょう。

加害者にならないための注意事項

①性による差別意識をなくすこと。

 いまだ根強く残っているいわれなき男性の優越意識や、異性を性的な関心や欲求の対象と見る意識がセクシュアル・ハラスメントを引き起こします。まずは日常生活に潜む性別による役割意識といった因習的な考え方から脱することが、セクシュアル・ハラスメントを防止し、男女間の対等で自由な関係作りにつながります。

②相手の立場や気持ちを尊重すること。

 相手がどのように感じているか、自分の言動に注意を払うことは最低限のマナーです。自分ではいたわりや親しみ、冗談のつもりであっても、相手は不快に感じ、あるいはさまざまな圧力のために拒否の意思表示ができず、我慢していることもあります。

③相手が不快感を示したら、すぐに謝ること。

 相手が不快感を示したら、すぐに謝りましょう。そして二度と同じ行動を繰り返さないことです。自分の行動を改めることで、相手に誠意を示しましょう。また、見て見ぬふりや、被害者をからかうこともハラスメントに加担していることになります。