◆ 講座概要

 アニメーションは不思議な存在です……観る者を選ばず、容易に国境を越えて各地で受容され、世代を超えて愛される普遍的な視覚芸術です。しかし同時にアニメーションは、ひとつの例外もなく、ある地域の色濃い特殊性と時代性が刻まれた文化媒体でもあり続けています。
 今回の異文化塾は、アメリカ、ロシア、韓国、中国の専門家が、アニメーションという共通のトピックから見えてくるそれぞれの国/地域の文化や社会の問題を受講生の皆さんと分かち合います。アニメーションから見えてくる異文化とは何でしょうか?

◆ 日程と講師(テーマ)

・第1回 7月6日(土) アメリカ社会とアニメーションの表現規制
 講師:鈴木 俊弘(新潟国際情報大学国際学部准教授)
  1972年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科後期博士課程修了。19世紀後半から20世紀のアメリカ合衆国における移民問題と人種意識の形成方法について専門的に研究をしている。同時代の社会や文化事象にも興味津々で、映画やアニメーションについても講義を行う。2023年度より本学着任。横浜生まれ神奈川育ちの関東人間のため、北に海・南に山がある新潟ではよく道に迷う。

・第2回 7月13日(土) 多様性あふれる世界 ~ロシアアニメの魅力~
 講師:リューデ・アンナ(新潟国際情報大学国際学部准教授)
  1978年ロシアの一番暖かいクラスノダール地方生まれ、半年以上冬が続くシベリアチュメニ地方育ち。2000年クバン国立大学所属経済法律自然科学学院東洋学部地域学科(日本)卒業。2003年憧れの来日が実現し、どこよりも長い、2つ目のふるさとである新潟で活動。2011年新潟大学大学院現代社会文化研究科博士後期課程単位取得。新潟大学自然科学系(農学部)を経て、2023年より現職。

・第3回 7月20日(土) コンテンツ産業化を目指す韓国アニメーション
 講師:キム・ジュニアン(新潟大学経済科学部学際日本学プログラム准教授)
  専門はアニメーション研究。著書に『イメージの帝国、日本列島上のアニメーション』(2006年ハンナレ出版社(韓国))、共著にPervasive Animation(2013年、Routledge)など。イギリスで出版される学術誌Animation: An Interdisciplinary journalのアソシエイト・エディター。

・第4回 7月27日(土) 中国アニメの変遷と日本との「つながり」
 講師:中村 貴(新潟国際情報大学国際学部准教授)
  専攻は、中国古代史、現代民俗学。現在は現代上海在住日本人の生活史について研究し、彼らの生活史を日中関係史の文脈に位置づけ、民間人の生活史や民間交流から日中関係を捉えようと試みている。

(敬称略)

◆ 開講時間

各回 13:30~15:00

◆ 定員

100名

◆ 受講料

全4回で 一般4,500円 高校生以下1,500円

◆ 会場

新潟国際情報大学 新潟中央キャンパス(新潟市中央区上大川前通7番町1169)

◆ 申込み

オープンカレッジ講座Web申込み(https://ssl.smart-academy.net/nuis/
または電話、郵送、FAXにてお申込みください。(郵送・FAXでお申込みの方は、受講申込書をご利用くだいさい。)

◆ 締め切り

令和6年6月21日(金)

◆ お問い合わせ

新潟国際情報大学 社会連携センター TEL:025-227-7111