本学 藤田 教授「世界遺産マチュピチュ保存修復のための日本調査隊副隊長として参加」

 今回の調査は、日本・ペルーとの3か年計画の合同プロジェクトの一環です。南米・ペルーの世界遺産マチピチュ遺跡で、「太陽の神殿」の修復のために、詳細な3次元計測や石積みの構造力学的な調査などが行われました。

藤田 教授のコメント

 世界遺産「マチュピチュの歴史保護区」でも特に重要な「太陽の神殿」の大塔内部にある、その重要性から一般公開されていない「儀式の岩」修復調査を中心とした科研プロジェクトの「プロジェクトマネジメント」役として参加しています。

「プロジェクトマネジメント」とはあまり聞かない役柄ですが、日本でいえば国宝級の遺物を取り扱う調査作業のステップ毎にペルー文化省クスコ支局マチュピチュ考古国立公園管理課の許可を取る必要があり、その連絡調整を行いました。

 また、このような調査修復を行うには、科研グループと文化省クスコ支局がMOU(覚書)を締結する必要があり、今回の滞在では3年がかりの懸案であったMOU調印にこぎつけました。今後本業のマチュピチュ遺跡の成立要因に関する地理調査を行う予定です。

なお、本活動については、平成25年8月21日(水)の朝日新聞(東京版)朝刊にて掲載されました。

天空の神殿での作業状況

神殿の中心、儀式の岩を調査

文化省スタッフと修復確認

インティワタナ亀裂