本学 藤田 教授が「国際ITインテリジェントシステム会議」にて基調講演を行いました
8月29日(木)に本学情報システム学科の藤田 晴啓 教授が、マレーシア ペナンのジョージタウンにて8月28日(水)・29日(木)の2日間にわたり、開催された「国際ITインテリジェントシステム会議」にて、基調講演を行いました。
◆講演内容
GHG Credit System for Environment Good Practices(環境優良行動のための温暖化ガスクレジット)というタイトルで、インドネシア国ボゴール市が推進している家庭やレストランから出る食廃油を回収し、バイオディーゼル燃料製造や市バスでの使用プロジェクトにおける温暖化ガス排出削減効果について科学的に分析を行った結果を報告しました。
◆講演について、藤田教授のコメント
国際ITインテリジェント会議での基調講演は、大会オーガナイザーから依頼を受けました。最近、藤田研究室で開発したBlack Berryおよび大阪大学が開発したAndroidモバイルアプリケーションでは、この成果を生かし、各家庭の使用状況に応じた温暖化ガス排出量の計算と、リサイクルを行った場合の削減量を簡単に表示することが可能になりました。
現在は、食廃油1Lに対し、ボゴール市が3000ルピア(約30円)の現金支払を行っています。食廃油回収だけでなく、市内のあらゆる環境優良事業にポイント加算できるシステムを作れば、都市内部で使用できる「環境通貨」として機能できるということを講演の中で説明し、多大の関心を参加者からいただきました。また、同時期にマレーシア科学大学でのIT研修に参加していた4名の藤田研究室の学生も発表時に参加し、国際会議発表者とともに記念撮影に臨むことができ、貴重な経験となりました。