◆ 講座概要
今年、2025年は新潟水俣病が公式発表されて60年になります。
水俣病問題の軸となる被害者救済は熊本の第1の水俣病、そして第2の水俣病である新潟水俣病でも半世紀を経ても未解決です。救済を目的とする公害健康被害補償法(公健法)から切り捨てられた被害者は、最後の手段として裁判に訴えています。
近畿、熊本、新潟、東京の4地裁の裁判は2023年、2024年に近畿、熊本、新潟で判決が出され、総勢179人がに水俣病被害者と認定されました。この判決で現行の水俣病被害者救済制度では救済されない被害者の存在が明らかになりました。新潟でも原告被告双方が控訴し、高裁と地裁の2つの裁判が続いています。原告の平均年齢は75歳を超え、すでに33人の原告患者が亡くなっており、「生きているうちの解決」が切実な願いとなっています。
この2回の講座で、新潟水俣病の基礎から裁判の現状と展望、新潟水俣病被害者の「痛みと苦しみ」をご理解いただけると思います。
◆ 講座内容、講師
・ 第1回:「基礎から分かる水俣病問題」 講師:星 俊和
・ 第2回:1部「ノーモア・ミナマタ第2次訴訟の現状と展望」 講師:味方 申宰
2部「水俣病被害者の痛みと苦しみ」
対談 原告団団長 皆川 榮一
患者会事務局長 酢山 省三
◆ 開講日、開講時間
6月7日、6月28日(土曜日 全2回)
第1回 13:00~14:30 第2回 13:00~15:00
◆ 定 員
40名
◆ 受講料
全2回で 一般2,000円、在学生1,000円、卒業生・父母・法人会員1,600円
◆ 会 場
新潟国際情報大学 新潟中央キャンパス(新潟市中央区上大川前通7番町1169)
◆ 申込み
オープンカレッジ講座Web申込み(https://ssl.smart-academy.net/nuis/)、または電話にてお申込みください。
◆ 締め切り
令和7年5月23日
◆ お問い合わせ
新潟国際情報大学 社会連携センター TEL:025-227-7111