◆ 講座概要

 2025年は、ベトナム戦争の終結とインドシナ3国(ベトナム・ラオス・カンボジア)の共産化から半世紀という節目の年です。ベトナム戦争に巻き込まれたラオスとカンボジアを含め、戦場となったインドシナ3国はこの50年間どのような国づくりを進め、いまどうなっているのでしょうか。一方、インドシナにおける敗戦はアメリカ社会にどのような影響を与えたのでしょうか。
 この講座では、内政と外交を軸にベトナム・ラオス・カンボジアの国家建設のあゆみと現状、さらにアメリカ側から見たインドシナでの戦争の記憶と歴史的位置づけを学びます。


◆ 日程と講師(テーマ)

・ 第1回 1月25日(土) 「アメリカ、唯一の敗戦-トラウマとしてのベトナム」
 講師:越智 敏夫(新潟国際情報大学学長)
  愛媛県西条市出身。立教大学助手、シカゴ大学研究員を経て、1996年、新潟国際情報大学に赴任、現在にいたる。その間、ニューヨーク大学およびノースカロライナ大学チャペルヒル校研究員、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)客員教授など。専門は現代政治理論、アメリカ政治。

・ 第2回 2月8日(土) 「カンボジア-平和と安定の名のもとに進む独裁化」
 講師:山田 裕史(新潟国際情報大学国際学部教授)
  上智大学大学院修了。博士(地域研究)。(財)松下国際財団「アジア・スカラシップ」奨学生としてカンボジアへ留学(2002年~2004年)。2002年から15回、国際選挙監視員や国家選挙委員会の特別ゲストとしてカンボジアで選挙監視活動に従事。国際協力機構(JICA)によるカンボジア選挙改革支援プロジェクトに参加(2014年~2018年)。専門は、カンボジア政治、比較政治学。

・ 第3回 2月22日(土) 「ラオス-試行錯誤する独裁体制」
 講師:山田 紀彦(アジア経済研究所地域研究センター・動向分析研究グループ長)
  専門はラオス現代政治、権威主義体制研究。ラオスの統治メカニズムや独裁体制が維持される仕組みについて関心がある。著書には『権威主義体制にとって選挙とは何か-独裁者のジレンマと試行錯誤-』(ミネルヴァ書房、2024年、編著)、『ラオスの基礎知識』(めこん、2018年、単著)など。

・ 第4回 3月8日(土) 「ベトナム-戦後50年の成果と課題」
 講師:石塚 二葉(アジア経済研究所新領域研究センター・ガバナンス研究グループ長)
  1996年ロンドン大学ロンドン政治経済学院政治学部修士課程(比較政治)修了。国連開発計画(UNDP)ベトナム事務所勤務を経て、2001年アジア経済研究所入所。2022年より現職。専門はベトナム地域研究。主な著作に、『ベトナム「繁栄と幸福」への模索―第13回党大会にみる発展の方向性と課題』(アジア経済研究所、2022年、共著)など。

(敬称略)

◆ 開講時間

各回 13:30~15:00

◆ 定員

100名

◆ 受講料

全4回で 一般4,500円 高校生以下1,500円

◆ 会場

新潟国際情報大学 新潟中央キャンパス(新潟市中央区上大川前通7番町1169)

◆ 申込み

オープンカレッジ講座Web申込み(https://ssl.smart-academy.net/nuis/
または電話、郵送、FAXにてお申込みください。(郵送・FAXでお申込みの方は、受講申込書をご利用ください。)

◆ 締め切り

令和7年1月10日

◆ お問い合わせ

新潟国際情報大学 社会連携センター TEL:025-227-7111