seminarゼミナール
2年ゼミシラバス
ゼミテーマ・タイトル:映画で観る――<現代>とはいかなる時代か
内容
1年生の基礎演習にひきつづき、専門的な勉強に入る前の知的な柔軟体操を行います。
どんなに専門的な勉強を積んでも、社会科学の「センス」のない人は努力が空回りしてしまいます。
当ゼミでは、身の回りのできごとや日常の生活を掘り下げてゆく中から世界へと通じる回路を発見していくことができるような 真の意味での社会科学的な想像力を、それぞれが自分なりに獲得することを目指します。
大学で学んだ個々の知識の断片は卒業すれば忘れてしまうかもしれません。でも、物事の本質的な側面を切り取る思考の技術(アート)は、どんな道に進もうとも古びたりしません。
ただ、2年生のゼミですから、基礎演習よりさらに進んで、<現代>とはいかなる時代か、自分たちは今どういう時代に生きているのかという、 <歴史的な自己認識>との出会いを目指したいと思います。
それゆえゼミでは、<現代>という時代を読み解くための視点や方法を獲得するために知的に面白いと思われるテキストなら何であれ、 分野を越えて縦横無尽に読んでいこうと思います。とくにできるだけ多くの映画を観る中で、このテーマを追求しようと思います。
また、当ゼミでは、<オキナワ>や海外での合宿研修を予定しています。
たとえば<オキナワ>という土地は、日本の近代や平和の問題を考える上でとても重要な土地です。
新潟との共通点も少なくありません。 <オキナワ>の歴史や風土を身体で感じることによって、かならずや、それぞれの参加者が自分なりの問題意識をもつようになると思います。
頭でっかちではなく、感性や身体で世界の問題を捉え、思考できるようになることも、このゼミの目標です。
「この際おもいっきり勉強してみたい!」と思う人向きのゼミナールだと思います。
使用予定テキスト
一例です。
- D.リーン『アラビアのロレンス』(映画)
- D.リーン『ドクトル・ジバゴ』(映画)
- S.キューブリック『博士の異常な愛情』(映画)
- F.トリュフォー『華氏451度』(映画)
- E.クストリッツァ『アンダーグラウンド』(映画)
- A.ニコル『ガタカ』(映画)
- P.ワーナー『ノーマンズランド』(映画)
- E.ホブズボーム『20世紀の歴史』三省堂
- オルテガ『大衆の反逆』ちくま学芸文庫
- E.H.カー『危機の20年』岩波文庫
- H.アレント『人間の条件』ちくま学芸文庫
- 丸山眞男「現代における人間と政治」
- 栗原彬「いじめの政治学」
- 佐々木寛「グローバルな『全体主義』と新しい戦争」
- 大田昌秀『沖縄--戦争と平和』朝日文庫
ゼミの進め方
基本的にさまざまなテキストを共同でじっくり味わっていきます。「内容」のところでも述べたように、沖縄や海外でのゼミ合宿も予定しています。さらに具体的な運営方法に関しては、参加者と相談して決めます。
成績評価基準
ゼミへの参加態度や貢献度 + レポートの出来。
ゼミ選択上のアドバイス
いままでの経験から、「学生はおのれにふさわしいゼミしかもてない」と思います。能力や知識よりも、ゼミというひとつの社会を自分の力で楽しくつくっていこうとする気をもった学生を歓迎します。価値あるものには苦労をいとわない学生を歓迎します。