seminarゼミナール
1年ゼミシラバス
ゼミテーマ・タイトル:「知の旅への誘い」
内容
身の回りのできごとや日常の生活を掘り下げてゆく中から世界へと通じる回路を発見していくことができるような本当の意味での社会科学的センスを、それぞれが自分なりに獲得することを目標にします。新しい<知>と出会い、それに触発されて思考し、またそれを表現し、他者との相互対話を通じて自分自身が自由になってゆく、そんな「学問」の楽しさを分かち合いたいと思います。それゆえテキストは、「面白い」と思われるものならジャンルも年代もこえた多種多様なものを用います。高校や予備校までの、あるいは家庭や世間一般の知的なしがらみをいったん解きほぐしてみることで、専門知識を蓄積する以前の柔軟な知的土壌をそれぞれがつくりあげることを目指します。
使用予定テキスト
一例です。
- C.ダグラス・ラミス『考え、売ります。』平凡社(ファンタジー)
- 黒澤明『羅生門』(映画)
- 鷲田清一『ちぐはぐな身体』ちくまプリマーブックス(哲学)
- 井上ひさし『父と暮らせば』(演劇)
- 田口ランディ『根をもつこと、翼をもつこと』晶文社(エッセイ)
- A.スピーゲルマン『マウス』晶文社(コミック)
- 阿部謹也『自分のなかに歴史をよむ』ちくまプリマーブックス(自伝)
- G.オーウェル『1984年』ハヤカワ文庫(小説)
- S.アレクシェービッチ『チェルノブイリの祈り』岩波書店(ルポルタージュ)
- 中江兆民『三酔人経綸問答』岩波文庫(政治思想)
など。
ゼミの進め方
基本的にさまざまなテキストを共同で読みこんでいきます。その他、ゼミ合宿(おそらく原子力発電所の見学に行きます!)や、戦争経験の聞き取り調査なども予定しています。さらに具体的な運営方法に関しては、参加者と相談して決めます。
成績評価基準
ゼミへの参加態度や貢献度 + レポートの出来。
ゼミ選択上のアドバイス
佐々木ゼミの参加者は以下のいずれかを条件とします。
- ゼミという「社会」を自分でつくりあげることに意欲のある学生。
- 価値あるものには苦労をいとわない学生。
- おしゃべりが好きな学生。
- 知的好奇心が旺盛な学生。