大学案内2025
37/84

36ゼミの授業で配られる資料は、アメリカ社会文化について丁寧にまとめられた鈴木先生の力作。ゼミナール / 卒業研究・卒業論文紹介鈴木俊弘ゼミナールでは、アメリカ合衆国の近代的人種論の問題を中心に、西洋社会における人種主義形成の歴史的背景や、生活や文化活動における差別の表現について学びました。4年次の卒業論文のテーマ選定では、先生がゼミ生の関心を尊重し、丁寧にサポートしてくださいました。私はアメリカ社会文化の学びを活かし、西洋社会における近代化の問題に関心を広げ、英国社会と階級意識の問題に注目しました。特に社会の階級意識が反映されていた「中流階級層の価値観と室内装飾の方法論」に着目し、卒業研究で深く考察しました。この研究を通じて、階級・人種と社会形成のあり方を学び、異文化を歴史的視点から捉える力が身につきました。国際文化学科 2025年卒業小堺 美空(新潟県立新潟東高等学校卒業)[ ゼミ生の声 ]アメリカ的人種論から国際的視野を養う私はアメリカ研究、なかでも19世紀末から20世紀初頭における移民と人種の問題に取り組んでいます。アメリカ的な人種論がどのように成立していったのかを考えていく訳ですが、表に出ている言葉の裏に隠されている要素もあり、言葉や文脈からそうした隠された事実を□み取ったりしていきます。アメリカを知らない人はいないでしょう。しかし、深く知っている人はというと、実は多くありません。ゼミでの学びはその□間を埋めていく作業でもあります。アメリカの多様性やさまざまな価値観が生まれてきた背景を知ることで、これからの国際社会を見定めていく力を身につけてほしいと思います。担当科目:アメリカ史概説、アメリカ文化論、現代アメリカ論、日米関係論鈴木 俊弘[ 鈴木俊弘 研究室 ]SEMINARS & GRADUATION RESEARCHNUIS CAMPUS GUIDE 2026

元のページ  ../index.html#37

このブックを見る