学生便覧2024
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新潟国際情報大学長越 智 敏 夫 3 入学おめでとうございます。これからみなさんは大学生です。大学生とはなにか、ということを考えはじめるとややこしいですけど、ともかく大学側としてはみなさんを大学生として「大人あつかい」します。さらに大学は「大人あつかい」ということを「自分で決める」と読みかえます。この『学生便覧』を見ればわかりますが、大学は何を勉強するのか、すべて自分で決めるところです。各学科とも、ある程度のモデルは組み立てています。しかし語学やコースの選択はじめ、どの科目を選択するかまで、すべて自分で決めるようになっています。 さらに極端なことをいうと、それらの授業に出席するかどうかも自分で決めるようになっています。欠席する学生を怒鳴って教室に連れてくるようなことを大学はしません。その結果、単位が足りなくて留年しようが、最悪の場合、中退することになろうが、大学としてはどうしようもないのです。 冷たいようですが、これが「大人あつかい」ということです。もちろん教員も職員も助言はします。単位の修得数が少ない場合には警告もしますし、履修相談もおこないます。勉強方法についての質問にも答えます。しかし最終的には自分で決めて、自分で責任をとってもらうのが大学です。そしてその仕組みは生活全般にもおよびます。それは何が起こっても他人のせいにはできないということでもあります。そのような状態のなかで大学生活を送る意味がどのようなものか。この大学を卒業するとき、みなさんはそれを実感するはずです。

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