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おかげで私の中国語は上達しました。また、現在の日中関係についても互いの意見を話し合い、相互の国の理解を深めもしました。決して中国人だからといって悪い人ではないです。現在、本学の中国語履修者数は減少しており、その要因として日中関係の悪化が挙げられると思います。しかし、みなさんがイメージする中国は真実ではないと思います。私は留学で体験したこと、中国の印象や思ったことなどを後輩や友人、家族などに伝えていきたいです。また、他にも学んだことがあります。まずは友人の大切さです。中国留学組は10人で行き、みんなで多くのことを体験してきました。最初、仲はあまり良くなく4カ月生活できるのかという不安がありました。でも、一緒に生活していると今まで知らなかった友人の優しい一面や気を遣ってくれる面を見ることができ、感謝ばかりでした。お互いに協力し合い、留学を大切な友人と一緒に過ごすことができ、自分の一生の宝物になりました。私は8月30日から約4カ月間、韓国の慶煕(キョンヒ)大学に留学してきました。私が韓国に留学する前に日韓の外交関係がとても悪くなり、教授や家族に韓国は危ないと聞いていて、すごく不安でした。しかし実際に行ってみたら韓国人の中で日本人を批判する人は少なく、むしろ歓迎する人が多かったです。地下鉄で韓国人のおじさんに日本人を批判する言葉を言われましたが、4カ月間韓国で生活してきて、日本人を批判する言葉を言われたのは、この一度だけでした。私が出会った方はみんな気さくで親しみやすい方ばかりで、これは、私個人が感じた事ですが、韓国という場所は皆さんが騒がれているほど危険ではなく、優しく親切な方も多い場所ということをまず知って欲しいです。私は韓国へ留学する前、韓国語は好きではありませんでした。特に韓国やK‐POPに興味がある訳でもなく、留学費用がほかの留学場所と比べて比較的安く、韓国ファッションに少し興味があったからで、最初は韓国語の勉強が辛かったです。しかし、留学をきっかけに語学を学ぶ楽しさを覚えました。韓国語を使わなければ何もできないという状況下で、毎日韓国語に携わっていると自然と単語を覚えたり、少しずつですが語学力が身に付いてきていることを実感したりと、この留学が語学を学ぶ楽しさを知るきっかけになりました。留学を通して感じたのは、現地の人と直接話してコミュニケーションを取るのが語学力の向上に一番大切ということです。私は韓国で出会った韓国人やアメリカ人の友達と一緒にストリートスナップやサッカーをしていました。まさか韓国で自分の趣味である写真やサッカーに関われると思っていなかったので、今思えば、奇跡的な出会いだったと思います。友人たちのおかげでとても充実した留学生活を送ることができて感謝しています。このように、現地の人とコミュニケーションを取ることで言葉の壁を感じて辛くなった時もありましたが、みんな丁寧に韓国語を教えてくれたり私の下手な韓国語を熱心に聞いてくれたりと、人の優しさに触れることでもっと韓国語を勉強して、もっとみんなと話したいと考えるようになり、より熱心に語学の勉強に励む事ができました。昨年の8月6日から5週間、カナダのアルバータ州エドモントンにあるアルバータ州立大学への短期留学コースに参加してきました。留学を決めた動機は、異文化に触れ、自身の成長を促したいと思ったからです。日常と違う知らない環境に自分を投じ、自身をあらためて見つめ直す良いきっかけと考えたからです。国外に出ることによって、その国の文化を学ぶと同時に、外から見た日本を違う視点から見たいと思ったからです。ラスで行われました。最初は本当にこのクラスにいてもいいのか不安を覚えるほど授業についていけませんでした。自分の能力のなさにかなり落ち込みました。しかし積極的にクラスの人と交流して、徐々に打ち解けていきました。簡単な英語でもコミュニケーションが取れればいいのです。お互いに英語を勉強している身なので一生懸命話そうと頑張りました。年齢も出身もさまざまな人たちが参加しているので多くの文化に触れることができました。るエドモントンとは別のセントアルバータという市のご家庭でした。ホストマザーは日本出身の方でしたが、特別扱いせず常に英語で会話してくれました。トンモールに連れて行ってくれたり、近所の方を招いて歓迎パーティをしてくれたりしました。あなたはこの家の人なのだから、好きなように過ごしていいのよ、help selfよ、と言ってくれました。お互い気持ちよく過ごせました。最初の頃は、カナダの方と日本のジョークやニュアンスの捉え方にずれがあって誤解が生じていましたが、話の場を設けてくれて和解することができました。それもあって、より深い仲を築けたと思います。もっともっと勉強して、いつかまたホストマザーに会いにアルバータに帰ってこようと思いました。英語の授業は10人くらいのクホームスティ先は,大学のあ休みの日はウエストエドモンyour人の優しさに触れて 外交関係の不安が消えた日常と違う未知の環境で 自分自身を見つめ直した新潟国際情報大学 学報 国際・情報 平成26年4月発行 2014年度 No.1情報文化学科小柳 唯人情報システム学科曽我 絵美花カナダカナダ中国中国韓国韓国  9          韓国コースカナダコース異文化に触れ成長を実感

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