62
8/16

8              私はアメリカで生活する寮に着いた時、不安を感じました。アメリカでの生活で友人ができるのかどうか、また私の英語力は向上するのかどうかと考えていたからです。しかし、私の不安とは裏腹に、多くの友人をつくることができ、英語力を伸ばすこともできました。これは多くの友好的な人々、素晴らしい先生方がノースウェスト・ミズーリ州立大学にいたからです。そのため、私の不安も取り除くことができました。私はさまざまな経験をすることができました。アメリカンフットボールの試合、パレード、ミュージカルを観たり、ジャズコンサートを聴いたりしました。またダンスパーティーやハロウィンのイベントに参加したりもしました。私は今回の留学で、多くの友人をつくることができました。さらに、親友と呼べる友人もできました。名前はサンディプといい、ネパール出身の学生です。私が彼と友達になってからほぼ毎日話をしました。彼とは今でも時々チャットをしたり、スカイプを使って電話をしたりと連絡を取り合っています。私は、この留学で勉強以上に大切なものを得ることができたと思います。最後に、私はアメリカにもう一度行きたいのはもちろん、親友のサンディプに会いにネパールにも行きたいと思っています。そのために、私はこれからも英語を一生懸命勉強していくつもりです。ってよかったと思っています。私たちロシア語コースは、5人という少人数ですが、8月10日から約4カ月間、ロシアのウラジオストクにある、極東連邦大学へ留学してきました。この留学に行くかどうかは直前までずっと決めかねていたし、行く決心をしてからも現地での生活やそれに伴う会話など、不安は尽きませんでしたが、今では行皆さんは、ロシアと聞いて何を思い浮かべるでしょうか。マトリョーシカ、プーチン、ウォッカ、帽子、隕石などさまざまだと思いますが、多くの日本人にとってロシアはあまりなじみがなく「よく分からない国」と思っている人も多いのではないかと思います。私も行く前は、治安が良くないことを聞いていたし「暗くて危険で汚い」というイメージがありました。確かに、夜に出歩いたら危ないという話はよく聞きますし、飲んだくれに絡まれたこともありました。しかし、百聞は一見にしかず。それ以上に人々は温かく、道を聞けば言葉もろくに通じないアジア人に対しても親切に教えてくれたりと無愛想だけど気のいい人が多いのです。ロシアでの生活は、快適なものばかりではありませんでした。たとえば、スーパーで「つり銭がないからもっと細かいお金を出せ」と言われたり、10月の半ばあたりまで寮のシャワーからお湯が出なかったりなど、日本では考えられないようなこともありました。授業では、はじめは先生が何を言っているのか全く分からず、一語一語辞書で調べるところから始めました。しかし、先生が分かるまで説明してくれたこともあり、それほど苦にはなりませんでした。また、先生とは授業だけでなく、カフェや美術館、市内観光などに行ったこともありました。先生には、感謝してもしきれません。まだ私のロシア語は未熟ですが、留学で身に付いたこととして最も大きいものは、ロシア語能力ではなく、自分の話す言葉がロクに通じない中で意思疎通を図ろうとすることだったり、自信のない言葉だったりとしても、話す度胸だったと思います。この留学を通し、日本に居たらできなかったような体験をし、さまざまな人と出会うことができました。最後に、素敵な4カ月をありがとうございました。9月から約4カ月間、在学した大学は北京市内にある北京師範大学というところです。中国到着当時は見るものや学ぶことが新鮮で毎日が楽しく、濃密だったため一日が長く感じられましたが、帰国した現在は4カ月という時間はあっという間で、とても短く感じています。きな理由は、中国とはどういう国、中国人はどういう人だろうということを自分の目で確かめたかったからです。2012年ごろから尖閣諸島領有問題などを機に日中関係が悪化し、中国国内で反日デモが発生しました。日本人の中国に対するイメージは悪い方向へ向かい、一年が経過した今も日中関係は良いとはいえません。他にも連日報道されたPM2・5による大気汚染や、首相の靖国神社参拝によって両国の関係が悪化しているのが現状です。私も行く前は中国に対してあまり良いイメージはなく、治安の心配がありました。た方がいい、行かない方がよいと言っていました。しかし、私はその時、自分の目で確かめもせず、TVや新聞の情報だけで判断して良いのかと思っていました。少ない情報だけで中国という国、中国人を決めつけるべきではないと思います。てきた中国人の友人はみな親切で何事にも熱心な方ばかりでした。むこうで日本語を学んでいる学生とも交流をし、お互いに言語を教え合い相互学習をしました。単語の意味や文章内容など私が分からないところなどを丁寧に教えてもらいました。とても感謝しており、その友人の私が留学を決心した一番の大両親や親戚も中国は気を付け実際に中国へ行き、私が接しさまざまな異文化経験  勉強以上に大切なもの眼を輝かせ派遣留学・海外セミナー帰国報告会百聞は一見にしかず  話す度胸が身に付いた自分の目で確かめて  相手の国の理解深める新潟国際情報大学 学報 国際・情報 平成26年4月発行 2014年度 No.1情報文化学科渡邊 大輔アメリカアメリカロシアロシア情報文化学科山﨑 祥基 情報文化学科長橋 優太中国コースアメリカコースロシアコース濃密な日々 一生の宝物

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る