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情報システム学科のJABEEプログラムが、今年5月に継続認証を受けました。これを機会に、新たなステップとして同プログラムを修了(修習技術者と呼ばれる)した同窓生を主に対象とした修習技術者勉強会を6月8日に新潟(新潟中央キャンパス)で、また7月6日には東京(日本技術士会第二葺出ビル)で実施しました。日本技術士会(新潟は同北陸本部、首都圏は同情報工学部会)から講師をお招きし、修習技術者制度や社会人としての勉強方法などについてお話していただきました。新潟会場では、昨年技術士試験に合格された若手技術者3人から、担当業務の紹介や技術士試験の合格体験発表があり、また本学の槻木公一教授から社会人技術者が身に付けておきたいことと題し、自らの体験をふまえた講話がありました。東京会場では、新規事業を開始する際の事業の定義の仕方について、3チームに分かれて演習を実施しました。各チームとも活発に議論をすすめ短時間で課題をまとめあげ、日ごろの職場での活躍状況がしのばれました。今回は第1回目ということで案内が十分に行き渡らず、両会場とも参加者は10人程度にとどまりましたが、いずれも好評で今後も続けてほしいとの声が寄せられております。今後は、在学中に行っているJABEEプログラムと連携しつつ、勉強会の内容を充実させ、継続開催に向け検討してきたいと考えております。実施方法等について要望等がありましたら、本学まで連絡ください。最後に実施にあたりご協力いただきました日本技術士会北陸本部および情報工学部会に深謝いたします。私の「研究テーマ」は「プロジェクトマネジメント」です。日ごろ関わっている「世界遺産マチュピチュ保存修復」(保存科学)と「環境社会システム」(人間情報科学)の専門が異なる二つの研究プロジェクト(事業)のマネジメント(管理)を行っています。世界遺産「マチュピチュの歴史保護区」でも特に重要な「太陽の神殿」の大塔内部にあり、その重要性から一般公開されていない「儀式の岩」修復調査を中心とした「科学研究費助成事業」の「プロジェクトマネジメント」役として参加しています。「プロジェクトマネジメント」とはあまり聞かない役柄ですが、日本でいえば国宝級の物を取り扱う調査作業のステップごとに、ペルー文化省クスコ支局マチュピチュ考古国立公園管理課の許可を取る必要があり、その連絡調整およびプロジェクトの日々の進捗管理が仕事です。このような調査修復を行うには、日本調査隊と文化省クスコ支局がMOU(覚書)を締結する必要があり、今年8月の16日間ペルー国滞在中に、3年がかりの懸案だった調印にこぎつけました。今後私の専門であるマチュピチュ遺跡の成立要因に関する地理調査および空間情報解析を行う予定です。(ODA)に発展するよう連絡調整中です。は家庭や食品産業から出る食廃油を回収してバイオディーゼル燃料を製造するプロジェクトがドネシア技術評価応用庁」の共同研究で、私はプロジェクトの立ち上げ、合意書作成、温暖化ガス排出評価、現地大学との共同研究樹立等のプロジェクトマネジメントに携わっています。また本調査を政府開発援助インドネシア・ボゴール市で2008年から続けられており、バイオディーゼル燃料は市内バスに利用されています。もともとは食廃油を路上外食露店で再利用する健康被害を懸念して始まったプロジェクトですが、このリサイクルによる温暖化ガス排出削減効果を数値として得ることができました。この成果を利用し、モバイルアプリケーションやソーシャルネットワークメディアを介し、個々の市民の食用油使用とリサイクルに基づいた温暖化ガス排出削減量をデータとして提供すれば、データが社会を変える「データ駆動型社会システム」が構築され、地域全体が低炭素社会へと変わって行きます。このプロジェクトは「大学共同利用機関法人情報システム研究機構」と「イン私の研究テーマ・(2013年4月27日)「ぶり養殖における顧客価値創造プロセスとコアコンピタンス」日本経営品質学会2013年度春季研究発表大会(東京経済大学)Fifth East Asian Conference on Slavic-Eurasian Studies(Osaka University)践」経営情報学会2013年度春季全国研究発表大会(慶応大学)越智 敏夫(情報文化学科・教授)・(2013年9月7日)"Another Coast for the USA: Civic-mindedness in Postwar Japan and American Democracy", International American Studies Association (IASA) Sixth World Congress(Szczecin, Poland)神長 英輔(情報文化学科・准教授)・(2013年8月10日)討論者「1913-2013 for Eurasia: A Great Experiment or a Lost Century?」小林 満男(情報システム学科・教授)・(2013年6月30日)「インタララクテイブ性を重視した大学1年生向け情報システムの教育実佐々木 寛(情報文化学科・教授)・(2013年8月20日)「民主主義による平和」政治概念の歴史的展開研究会(京都パルスプラザ)藤田 晴啓(情報システム学科・教授)・(2013年6月23日)“Environmental Credit Social System for Good Practices”, Plenary paper at 2013 International Conference on Technology, Informatics, Management, Engineering & Environment (TIME-E 2013) (Bandung, Indonesia)(1-4頁) 3)競争的資金獲得研究内田 亨(情報システム学科・教授)・(2013年4月〜)科学研究費助成事業基盤研究B(一般)「水産養殖事業のビジネスモデルに関藤田 晴啓(情報システム学科・教授)・(2012年から継続)科学研究費助成事業基盤研究B<海外>「ペルー共和国マチュピチュ遺跡建造物遺構の保存修復に関する調査研究」研究分担者 4)委員・社会的活動・記事・その他伊村 知子(情報システム学科・講師)・(2013年8月2日)「人間とチンパンジーに共通の空間認知能力を発見」『朝日新聞』、『京都越智 敏夫(情報文化学科・教授)・(2013年6月22日)UX新潟テレビ21「月イチにいがた:ネット選挙で若者は政治に振り向く小林 満男(情報システム学科・教授)・(2013年6月10日)「新潟市CIO補佐業務委託業者選定に関わる意見書」提出(新潟市)佐々木 寛(情報文化学科・教授)・(2013年7月21日)BSNラジオ「ゲキトツ2013」2013年参議院総選挙解説藤瀬 武彦(情報システム学科・教授)・(2013年9月8日)日本学生陸上競技連合栄章功労賞受賞藤田 晴啓(情報システム学科・教授)・(2013年7月18日)日本・インドネシア共同プロジェクト「低炭素社会のためのデータ駆動型社する国際比較研究」研究代表者新聞』、『産経新聞』、『中日新聞』、『日本経済新聞』、『毎日新聞』各夕刊に掲載か」出演会システムの開発」の報道『Suara Pembaruan』紙(インドネシア全国紙)新潟国際情報大学 学報 国際・情報 平成25年9月発行 2013年度 No.3             6プログラム継続認証され、新たなステップ新潟・東京世界遺産マチュピチュ保存修復とプロジェクトマネジメント情報システム学科・教授 藤田 晴啓JABEE修了同窓生らを対象に相次ぎ勉強会JABEE修了同窓生らを対象に相次ぎ勉強会

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