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佐渡市が地域経済活性化のための、大学(教員および学生)からの提案による、夢のある事業「大学発佐渡夢プロジェクト」を全国から公募していました。平成24年8月の最終審査で6大学提案が残り、さらに本学と新潟大学の共同提案「羽茂小泊集落の能楽継承と能舞台活用による地域活性化事業」が優秀賞に選ばれました。この提案をベースに平成24年度から3年間、小泊集落の「佐渡市地域活性化チャレンジ事業」および本学の「地域貢献事業」をマッチングさせた事業計画が進められています。この提案の概要は、羽茂小泊活性化友の会と大学が連携し、能楽の活性化と能舞台の有効活用を実施し、能合宿を計画している全国の大学とも連携して、観光・交流人口増加と地域活性化を図るものです。佐渡島内には多くの老朽化した能舞台があり、市では地域の能文化を守るため修復を進めています。この能舞台を広く利用してもらおうとPRに努め、既に首都圏の大学サークルなどが、能舞台の視察や薪能の見学などに訪れています。本学および新潟大学の学生と教職員は、サークル活動の一環として年間5回羽茂小泊にて合宿を行い、能ボランティアとして地元の能楽愛好会との合同練習を行うなどして、地元の受け入れ側集落との交流を重ねています。毎年最終回には地元村社大祭での能奉納のお手伝いをします。また、佐渡市・新潟市にてワークショップを行い、小中高校での能楽紹介も行います。さらに両大学キャンパスにて、現行の笛、仕舞、謡の練習を続けるとともに、平成25年度からは能楽師による囃子(笛、小鼓、大鼓、太鼓)の稽古を本学新潟中央キャンパスにて行う予定です。交流人口増加による佐渡活性化に貢献しつつ、佐渡の能舞台にて発表することを最終目標としています。また新潟市民向けのオープンカレッジ事業、佐渡出身シテ方能楽師による「佐渡夢プロジェクト謡・仕舞特別講座」も計画しています。情報システム学科・  教授 藤田晴啓(笛一噌流)本学近隣の史跡、赤塚の「中原邸」秋の一般公開(10月8日)に、茶道部と吹奏楽部が今年度も参加しました。豪農の館「中原邸」は現存する貴重な明治天皇北陸巡幸在所で、訪れた多くの観光客に憩いのひと時を楽しんでいただきました。一般公開での演奏は3回目で、今回は久しぶりに部員だけでの演奏となりました。8人という小編成での演奏は、楽譜の改変などで、どうしても不自然な箇所が発生します。日常の練習をしっかりと行い聴き応えのある音楽をつくれるよう試行錯誤し、本番を迎えました。当日は午前と午後の2回演奏。木々に囲まれた広い空間での演奏は、ホールなどとは違い、聴く側との一体感が強く感じられました。  吹奏楽部前学生代表   中林貢一(情報文化学科3年)客さまの前でお点前をすることはできませんでしたが、精いっぱいおいしいお茶とお菓子を楽しんでいただきました。ほど見学者が多い日はこれまでなかったと思います。炭や佐潟など地元の特産なども販売され、とてもにぎやかな雰囲気でした。10時から16時までの公開の間、見学者が途切れることはほとんどなく、私たちも休むことなくお茶を点て続けていました。最終的には100人近くのお客さまにお越しいただきました。大変でしたがとても充実した一日でした。     邸内の会場の関係で、直接お当日は天候に恵まれて、これ邸内では、竹林から作った竹表千家茶道部学生代表川崎祐一郎(情報システム学科3年)吹奏楽部表千家茶道部木々に囲まれ演奏       聴く側と一体感休む間もなく       お茶を点て続け「「中中原原邸邸」で」で憩憩いいのの時時をを提提供供                 新潟国際情報大学 学報 国際・情報 平成25年1月発行 2012年度 No.4新潟でもワークショップ 謡・仕舞特別講座も能ボランティアとして稽古 地元と交流「能楽継承と能舞台の活用で地域活性化」「能楽継承と能舞台の活用で地域活性化」「「佐佐渡渡夢夢ププロロジジェェククトト」」でで優優秀秀賞賞 本学 と共新同大提案

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