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■■■■■■■■ゆう げん入試広報委員 内田 亨学生諸君、教職員、父母の皆さま明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。昨年の新年は東日本大震災後の新年ということで、「おめでとう」と言うことは控えなくてはならない年明けでした。あれから1年、期待したほどに復興が進んでいないことを考慮しますと、残念ながら事態はあまり変わっていないといわざるを得ません。今年こそ復興が本格化し少しでも良い年になるよう強く願う新年です。そうした折、本学は今年創立20周年を迎えます。20年前本県の大学進学率改善の期待も担って、「地元の大学」として多くの方々のご支援のもと本学はスタートしました。開学に至るまではもちろん、開学後のご苦労いかばかりだったかと、初代小澤辰男理事長はじめ当時の関係者にあらためて敬意と感謝を申し上げる次第です。そして20年、期待通り多くの卒業生が地元を中心に活躍をしています。新潟になくてはならない大学と評価されていることを喜んでいます。でも人間でいえば二十歳の成人式を迎えたばかりです。もちろん永遠に続いてほしい大学を人間の年齢に例えるのは適当ではないかもしれませんが、逆にいえば長い大学の歴史の中で、たかだかまだ20年の歴史を刻んだだけということです。まだまだ不十分な面もたくさんあると自覚しています。地域においてまだ伝統の重みは感じるところまでには至っていないですし、OBと大学が一体となった地域貢献もまだ改善の余地があるでしょう。新潟中央キャンパスなどを使った市民との交流も成人向け講座で健闘してはいますが、もっと地域の多くの人々の学びの殿堂となるような余地はあるでしょう。入学者、卒業生の活躍も全県に広がっていません。まして県外での知名度は不十分のままです。しや、記念事業が検討・予定されています。記念事業の目玉は「学生会館」の建設です。学生たちがいつも集まり、クラブ活動はじめ授業以外の活動や、仲間同士での演奏の練習・発表、ゼミの公開討論、親しい友人同士の会話など、幅広く自由に利用されることを願って建設するものです。授業の合間、放課後だけでなく、大学に行って学生会館に行けば、誰か仲間がいて刺激的な時間と空間が得られるという大学生活の中心的な場にしてほしいのです。今年の新年は、大学が次の20年に向かって新たなスタートを切る年明けでもあります。これからのいものになるでしょう。座していれば大学が消滅してゆく時代です。より魅力がなければ、地域からも支持されません。学生もただ卒業するというのでは意味がありません。何を学び、人間として何を身につけるかが具体的かつ高いレベルで求められます。それが可能な大学を目指して皆で新しい年をスタートしましょう。どこの大学でも、卒業論文の執筆がある。この卒論を社会で役に立たないと思っている学生や社会人がいるかもしれない。しかし、卒論は社会に出て大きなプロジェクトを任され、完遂することに似ている。まず、テーマ探しである。未知を明らかにすること、常識を疑うことといったテーマ探しは、組織を革新的な方向に導く可能性を秘める。そして、テーマに沿って情報・データ収集、特に現場でのフィールド・リサーチは、実行力と交渉力が必要である。そのため、誠意・情熱・コミュニケーションが必要となる。こうして収集された情報・データの集約・検討は、洞察力・分析力を養うことになる。さらに、分析された情報・データを自分の頭で考える考察は、論理的思考力を自然と高める作用がある。こうして、書き上げられた文章を期限までに「作法」通りの形式で提出することは、組織でいえば、さしずめ「プロジェクト報告書」の提出といった感じであろう。筆者は、今年10人の卒論を見た。当初は形式がなっていない(不作法)、自分オリジナルの主張がない(どこからか借りてきた話の焼き直し)、教員の添削した箇所を直さない(怠慢)、論理の矛盾・飛躍・自己中心的(論理的思考力不足)とさまざまなパターンであった。卒論執筆には、人間性が出てしまうのである。したがって、卒論を通して、その人間性をも育成していくのが大学の大学教育たるゆえんかもしれない。完成した卒論は、出来不出来が多少あると思うが、学生が誠心誠意込めて書き上げたものである。この卒論執筆こそが、社会に出て活躍する前哨戦であろう。湧源学長 平山征夫新潟国際情報大学 学報 国際・情報 平成25年1月発行 2012年度 No.4           220年はこれまで以上に厳しく難し20周年を機に学部・学科の見直素晴らしい仲間と刺激的な時間素晴らしい仲間と刺激的な時間魅力ある「学びの殿堂」となろう魅力ある「学びの殿堂」となろう開学20年の新年を迎え…新たなスタートを地地域域かからら支支持持さされれるる高高いいレレベベルルのの大大学学にに

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