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たいじあつれきしんし公開講座﹁﹁映映画画ののななかかのの市市民民社社会会﹂﹂仏・印・米の3作品で 日本の家族観と比較検討(情報文化学部長・越智敏夫)年「暴力」「ジェンダー」1999年に始まった公開講座「映画のなかの市民社会」も12年目である。新潟市の映画館シネ・ウインドで上映される映画を題材として本学新潟中央キャンパスで連続講義をおこない、市民社会のあり方について議論しようというものだ。今年は6月10日、17日、7月1日に開催された。毎「差別」といったテーマのもとに一連の映画が選ばれてきた。今年のテーマは「家族」である。一般的に市民社会は国家と家庭に挟まれた空間として説明される。そしてその空間をより良くするために共同で活動する人たちが市民だとされる。そこで今年度は国家と対峙する組織としての家族について考えることによって、市民社会が抱える問題を議論することになった。また、家族のような組織については自らが属するものだけを当然だと考えがちである。そこで日本の家族観と比較検討するためにフランス、インド、アメリカの映画が選ばれた。「ずっとあなたを愛している」は「灰色の魂」などで知られる小説家フィリップ・クローデルの初監督作品である。息子殺しの罪で15年の刑期を終えた母をフランスの市民社会はどのように受け入れるのか。家族愛と救済という重いテーマを扱った本作について、FMラジオ局で社会問題を語り続けている遠藤麻理さんが講演した。当日は新潟でフィールド調査をおこなっていた米国デューク大学文化人類学部のアン・アリソン教授も議論に飛び入り参加し、彼女のテーマである日本の家族制度(とその壊れかた)教授が日米比較の視点もと本作を関連させながら興味深いコメントを提供した。大家族大河ロマンのインド映画「家族の四季」については本学の松尾瑞穂講師が講演をおこなった。インドでのフィールド調査も長く、ジェンダー的視点をもった研究で評価の高い松尾さんは、インド社会特有の家族制度、親族構造を説明しながら、映画のなかに満ちあふれる濃密な愛情関係と市民社会としてのインドの関連、軋轢を指摘した。アメリカ北部の貧しい町に住む2人の女性が家族を守るために犯罪に手を染める映画「フローズン・リバー」についてはカリフォルニア大学ロサンゼルス校歴史学部のウィリアム・マロッティ准交えながら講演した。特にアメリカ史の「残余」としてのネイティブ・アメリカンと、幸福な家族の「残余」としての主人公の立場を重ね合わせながらアメリカ市民社会の実像について考える講演となった。 講演後、非常に熱心な疑問、質問、意見、あるいは映画への批判が受講者から発せられた。それらの意見に対して講師の方々から真摯な説明などがなされ、またそれに対してフロアから追加意見が提起されるなど、今年も活発な議論の場となった。こうした議論の成果として、幸福であれ不幸であれ、さまざまな家族像から私たちが市民社会に関して多くのことが学べたとすれば、企画者としてこれ以上の喜びはない。今年度も各本学独自の入試区分高校長推薦指定校制高校長推薦高校長推薦スポーツ社会人入学試験情報文化学科情報システム学科情報文化学科情報システム学科情報文化学科情報システム学科情報文化学科情報システム学科情報文化学科公募制35前  期情報システム学科60情報文化学科15大学入試センター試験利用情報システム学科20情報文化学科10後  期情報システム学科15●学費特別給付奨学金(前期入試受験者対象)授業料全額又は1/2●表彰奨学金(2〜4年生対象)10万円〜30万円●海外派遣留学・海外研修奨学金(2年生対象)15万円〜23万円募集人員10203035306522年11月 1日㈪若干名   11月 9日㈫22年11月14日㈰若干名23年 1月 5日㈬9523年 2月 2日㈬   1月21日㈮23年1月15日㈯、16日㈰の大学入試センター試験を受験していること3523年 1月28日㈮   2月15日㈫23年 2月14日㈪2523年 3月 9日㈬新潟   3月 1日㈫新潟国際情報大学 学報 国際・情報 平成22年7月発行 2010年度 No.2本学が指定校と定めた高校長あてに推薦依頼を行います面接・小論文学力推薦要件:全体の評定平均値3.8以上またはいずれか1教科の評定平均値が4.5以上であること面接・小論文 対象種目については、募集要項で確認してください新潟面接・小論文 新潟上越長岡・国 語:国語総合(現代文)・現代文・数 学:数学Ⅰ・数学Ⅱ (数学Ⅱは微分・積分を除く)・外国語:英語Ⅰ・英語Ⅱ上記3教科の中から2教科を試験場で選択学科試験を課さず、平成23年度の大学入試センター試験の成績で判定、全教科の中から2教科2科目選択配点:各教科100点(3科目以上受験した場合は高得点の2教科2科目を合否判定に使用。国語は近代以降の文章のみ利用。外国語(英語)はリスニングを含む。)・国 語:国語総合(現代文)・現代文・数 学:数学Ⅰ・数学Ⅱ (数学Ⅱは微分・積分を除く)・外国語:英語Ⅰ・英語Ⅱ上記3教科の中から2教科を試験場で選択●資格取得奨励奨学金(全学年対象)Ⅰ種5万円、Ⅱ種2万円●学費臨時給付奨学金(全学年対象)授業料・施設設備費の当該期分全額又は1/222年11月18日㈭22年11月18日㈭   12月 2日㈭23年 2月 8日㈫23年 2月 8日㈫   2月17日㈭23年 2月22日㈫23年 2月22日㈫   3月 9日㈬23年 3月12日㈯23年 3月12日㈯   3月23日㈬        推薦入学試験一般入学試験〜〜〜〜〜〜〜〜6奨学金制度(給付)◎入試と奨学金の詳細については事務局までお問い合わせください。 TEL025-239-3111 E-mail gakumu@nuis.ac.jp出願期間試験日試験地試験実施教科・科目合格者発表日入学手続き期間※詳細は本学学生募集要項でご確認ください。※出願期間は消印有効。平成23年度 入学者選抜試験概要 (要約一覧)今年のテーマは「家族」今年のテーマは「家族」

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