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私の研究テーマ私の専門分野は文化人類学であり、南アジア地域(インド)を対象として、近代化とジェンダーの問題を、「身体」に着目して研究を行っています。特にリプロダクティブヘルスと呼ばれる、性と生殖に関する実践が、近代化のなかでどのように変容していくのかを、開発や先端医療技術の導入というハードな変化だけではなく、宗教や民間信仰の次元からも明らかにしようとするものです。最近では、インドにおける科学技術ナショナリズム(科学技術の成功が国家の威信にかかわり、国民意識を高める動き)をインドの宗教や世界観から読み解き、生命科学の文化・社会論を構築することを目指しています。高校生のときに目に入った大学案内のパンフレットに書かれた、「呪術」やら「二次葬」やら「複婚」やらの(当時はまだ)訳の分からない内容に圧倒されて、「何これ、おもしろそう!」と文化人類学の世界に飛び込んで以来、私の研究関心はずっと「他者」にあります。グローバル化で地球はますます小さくなり、世界はどんどんフラットになり、大航海時代のようなエキゾチックな他者像は徹底的に解体されたとしても、他者がいなくなることはないでしょう。他者とはひとつの概念であり、自己が世界と出合うときに不可避に立ち現れるものだからです。自分が抱く自明性を揺るがされるからこそ、「なぜ?」という分からなさや不安がかき立てられるのだとしたら、他者と出会うことは自分を知ることでもあるはずです。私はインド社会をひとつの     4手掛かりとして、日本社会の相対化と人間存在の多様性に迫りたいと思っています。情報文化学科・講師 松尾 瑞穂人の経営環境の見方や経営資源の使い方に反映される。同じような環境でも企業によって戦略が異なるのは、仕事の経験を通じてその人あるいはその企業固有の知識が蓄積され、環境の見方が違ってくるからである。つまり、企業の成長は社員や経営者といった人の知識の成長次第である。 少し前に、NHKのある番組でユニクロの特集をしていた。柳井会長は「成長するとは生き残ること」と語り、世界で活躍できる人材の育成を強調していた。生き残るにはそのための戦略が必要であり、その戦略は人によってつくられる。名経営者といわれる人ほど人的資源の重要性を指摘する。本書は、いま現在成長を続けている企業を理解するうえでお薦めである。(情報システム学科・准教授 大野 富彦)新潟国際情報大学 学報 国際・情報 平成22年7月発行 2010年度 No.2本学図書館のWEBサイトに個性あふれる教員たちの紹介文が載っています。アクセスしてみてください。http://www.nuis.ac.jp/ic/library/book/book.htm大野 富彦(情報システム学科・准教授)・報告書執筆 (2010年6月)「アビーム・グローバル・ディベロップメント・センター西安」中央大越智 敏夫(情報文化学科・教授)・講演 (2010年2月18日)「政権交代と市民政治の課題:2009年総選挙の意義」新潟県選エディス・ペンローズ著日髙 千景訳     ダイヤモンド社 本書は、Edith Penr-ose(1995), The Theory of the Growth of the Firm, Third Editionの翻訳である。私が同書(の初版・1959年)に出合ったのは研究者を志そうとしていた時だった。同書を読み衝撃大学文学院歴史学部)・主編者 (2010年6月)『信頼・互恵・共生―東亜地区的歴史与現実』中国伝媒大学出版社(2008年新潟で開催された本学と北京師範大学の国際シンポジウムの内容を編集したもの)学ソフトウェア・オフショアリング共同調査チーム『中国経済』JETRO(141-144頁:163頁)・研修講師 (2010年4月13日)株式会社トップカルチャー新入社員研修講師「業務改善、新規事業計画(企画)に役立つ問題発見・解決手法」挙管理委員会主催(新潟県自治会館)を受けたのを今でも覚えている。 本書の射程は幅広いが、特に興味深いのは合併によらない内部成長についてである。以下、要約である。 Penroseは企業成長の源泉として組織のもつ資源、なかでも人的資源に光をあてる。人は企業で仕事を積み重ねていき知識を成長させていく。これが、その・講演 (2010年3月7日)「これからどうなる 政治と私たちの暮らし」(岡野八代氏との公開討論)明るい選挙推進講演会主催(ほんぽーと 新潟市中央図書館)・講演 (2010年3月13日)「市民とは誰か〜シチズンシップとは」アルザにいがた 新潟市男女共同参画推進センター主催(新潟市万代市民会館)・基調講演およびパネルディスカッション司会 (2010年5月3日)「憲法とは何か:その過去と現在」JC新潟ブロック協議会主催「憲法タウンミーティング」(新潟県民会館小ホール)13回平和セミナー」(中央大学)・基調講演 (2010年3月3日)「Comprehensive Peacebuilding Initiatives of Young Leaders in Asia and Oceania: The Potentials of Culture and Education」国際交流基金 JENESYS East Asia Future Leaders Program 主催(新宿ワシントンホテル)・国際シンポジウム司会 (2010年5月1日)「光州民衆抗争30周年特別シンポジウム―抵抗と平和」韓国全南大学校民主・人権・平和センター主催(韓国全南大学校)・講演 (2010年5月3日)「<生き方>としての9条―平和憲法で日本と世界をつくり変えるレシピ」憲法記念集会にいがた実行委員会主催(クロスパルにいがた)・司会と討論 (2010年6月5日)「今、沖縄とどう連帯すればいいのか―本土市民とメディアの役割」(報告:岡本厚)市民文化フォーラム主催(日本教育会館)・講演 (2010年6月12日)「憲法9条によって描く、新しい世界の姿」9条しばた市民ネット主催(新発田北新支部会館)佐々木 寛(情報文化学科・教授)・講演 (2010年2月22日)「沖縄を考えることの意味」中央大学国際交流センター主催「第インドを手掛かりに他者について考える『企業成長の    理論』 (第3版) 3)その他安藤 潤(情報文化学科・准教授)・教科書 (2010)『入門 現代経済学要論』白桃書房(共著者:青木孝子、塚原康博、鑓田亨、全182頁)、担当:「第2章 国民所得水準の決定」(9-41頁)、「第5章 経済成長」(79-84頁)、「第6章 マクロの経済政策論」(85-90頁)區 建英(情報文化学科・教授)・講演 (2010年3月26日)「日本における中国研究」と「日本思想研究」について(中国曁南おお薦薦めめBBOOOOKK

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