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第17 回自己管理をしっかり    夢に向かって努力を意識を持って学び   人間性豊かな社会人に新入生の皆さん、入学おめでとう。本学教職員はじめ関係者を代表して心よりお祝い申しあげますとともに歓迎申し上げます。皆さんは今、入学式に臨み新たな大学生活への少しの不安はあるでしょうが、その何倍もの大きな希望に満たされていることでしょう。同席されているご父母の皆さまのお喜びもいかばかりかと推察いたしております。平成6年に開学しました本学は、今回で17回目の入学式を迎えたまだ若い大学ですが、諸先輩の努力で少しずつ伝統を築いてまいりました。今春もこのように溌剌とした新入生を迎え、さらなる次の一歩を踏み出せますことを喜んでおります。本年入学された皆さんは、情報文化学科136名、情報システム学科181名、および編入学生2名、合わせて319名です。本学の建学の理念であります「わが国の社会、文化についての認識と理解を基礎に、国際化、情報化の社会の中で役立ち、能力があり、意欲があり、人間性豊かな人物を育成する」という目的に向かって私たちは教職員一同、皆さんが有意義な大学生活を送ることができますよう最大限の支援をしてまいりますので、皆さんも先輩たちが築いた伝統を引き継ぎ、さらにこれを発展させると同時に、それぞれが大学での勉学と人間形成という目的を達成すべく努力してください。入学に当たって学長として皆さんに本学での大学生活に期待すること、心がけてもらいたいことなど申し上げたいと思います。大学は高等教育の場です。皆さんは高等教育を受ける場として本学を選ばれました。それは本学の先ほど述べた開学の理念、あるいは本学の専門分野や学科内容などに、何らかの興味を抱かれたからでしょう。私たちは皆さんのそうした本学への興味、期待に応えるべく全力で教育に努めます。しかし学ぶのは皆さんです。まずお願いしたいのは勉強に全力で取り組んで欲しいということです。大学は学ぶところであり、学ぼうと思えば限りなく学ぶ材料は転がっています。それを見つけて学んで自分の知識にするのは皆さん次第です。しかし、大学では、知識を身に付けるだけでは不十分です。大学では幅広い知識、教養ともいうべきものを身につけると同時に、自己の専門を見出しその分野の深い知識をも合わせ身につける場です。一般教養と専門、この両面の知識をバランスよく学んでください。そして得た知識をもとに考える力を身に付けてください。卒業後社会人として「自立した人間」になるためには、大学で考える力を養ってください。考える力は「学び、考え、また学ぶ、そしてまた考える」、この繰り返しから身に付きます。大学の4年間、どうか学び、考えてください。大学生になるとそれまでに比べ格段に自由になります。授業に出るか、クラブ活動に参加するか、アルバイトするかなど、毎日の生活は自分で決めることになります。ややもすると安きに流れます。どうか学生生活を計画を立て規律をもって自己管理してください。自由さが生活の規律を失わせてしまいかねません。大学生生活は自己責任であること、自由が堕落をもたらす危険があることをしっかり自覚してください。授業やゼミ、演習などに積極的に参加するとともに、クラブ活動にも青春の情熱を傾注してください。友人が増えたり、勉強以外の目的ができたり、きっと大学生活が豊かで楽しいものになるでしょう。そして幅広い活動が人間形成に大いに役立つでしょう。残念ながら毎年せっかく本学に入学したのに「進路を見直したい」といった理由で休学・退学するケースが生じています。もちろん、近年は経済的事情でやむなく退学される方もいますが、極めて残念なことです。せっかく自己を磨くチャンスを手にしながら、「自分のやりたいことが見出せない」「勉学意欲を失った」などといった理由で退学していきます。そうした思いを抱いた場合は、結論を出す前に私や担当の先生にぜひ相談してください。多くの場合、自由ゆえに自分のすべきことが定められず、大学生活に対応しきれず、勉強する習慣が身に付かず、授業に次第に出席しなくなり、興味をなくしてゆくケースが多いようです。今日同席されておられる父母の方々にもお願いします。大学としましては、皆さまと緊密な連絡を取り、こうした事態が極力発生しないようにしてゆきたいと思っていますので、よろしくお願いします。私としては、一人でもこうした途中退学する学生を出さないようにしたいと強く願っているからです。大学に入学後同じような悩み、問題意識を持ったけれど、退学せず何とか在学し続けた人が、中年になって振り返って「あの時退学しなくて本当に良かった。あまり勉強はしなかったけれど、大学生生活を全うしたことが自分の中で何らかの力になっている」と話しているケースをいくつも見てきたからです。先般卒業していった卒業生は、厳しい雇用情勢のなかで未就職のままという人もかつてなく多くいました。残念なことです。大学としましては、こうした厳しい雇用情勢は続くと判断して就職体制を強化してゆきます。同時に皆さんには、大学で学びながら自分を将来生かす道を早く見出して、職業意識も持ってほしいと思います。一昨年のリーマン問題をきっかけにしたバブル経済の崩壊は、利益優先の市場主義社会の問題を表面化させましたが、欲望を追い求める人間の心は簡単には変わらないでしょう。その意味では皆さんのこれからの人生は、競争型の必ずしも生きやすい時代ではないかもしれません。そうした時代を生き抜くためにも学び、考える力を身に付けることが大切になっています。同時にそうした時代であるからこそ、余計皆さんには現実を見据えると同時に若者らしい「夢」を持って、それに向かって努力する人生を送ってほしいのです。その出発をこの大学生活のスタートから始めましょう。「夢」は人の心を豊かにしてくれます。何よりそれを追いかける時、人は元気で優しい気持になります。「夢」は皆さんに豊かな人間性を育んでくれるでしょう。弥彦を望む越後平野の真っただ中にあるこのキャンパスは、皆さんの「夢」を実現するスタートの場です。自然に抱かれて、自然に生かされてもらっていることを感じながら、友人と楽しく、有意義な大学生生活をスタートしてください。皆さんが、勉学にいそしみ学生生活を謳歌しながら成長される姿を見ることを、何よりの楽しみとし期待して、皆さんへの歓迎の言葉といたします。新入生の皆さん、入学誠におめでとうございます。元気溌剌とした前途有為な新しい諸君319名をお迎えし、本日入学式が行われますことを心から嬉しく存じます。これは、多年にわたる皆さんの努力の賜であり敬意を表したいと思います。新入生はもちろんのこと、また、皆さんの背後新潟国際情報大学 学報 国際・情報 平成22年4月発行 2010年度 No.1                 2学校法人 新潟平成学院理事長新潟国際情報大学長祝祝  辞辞関根 秀樹学学長長式式辞辞平平成成  2222年年度度平山 征夫入入学学式式

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