模擬講義2025
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09経営学は、大変、みなさんの生活に関連している学問です。スーパーの棚に並べられている商品をみることで、業界でどの企業がいちばん市場シェアを取っているのかがわかります。市場シェアのトップ企業をリーダー企業と言います。他の企業は、いかにリーダー企業の市場シェアを奪うかということで戦略を展開しているわけです。とはいえ、リーダー企業から市場シェアを奪うことは簡単ではありません。というのも、多様な業界には競争のルールがあり、そのルールを創り出しているのが業界のリーダー企業だからです。そのため、このルールに従っている限り、競争優位性を逆転することはできません。本講義では、多様な業界の事例を用いて競争ルールを転換する方法を講義していきます。講義番号B-23講義番号B-24講義番号B-25講義番号B-26経  歴:1993年 早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程修了1996年~1999年 桜美林大学経済学部助教授2000年~2002年 日本大学商学部助教授2002年~2024年 同学部教授専門領域:中堅・中小企業の経営戦略経  歴:1985年 早稲田大学教育学部教育学科体育学専修卒業1992年 東海大学大学院医学研究科機能系専攻博士課程修了専門領域:保健体育髙井 透(TAKAI Toru)経営情報学部経営学科 教授藤瀬 武彦(FUJISE Takehiko)経営情報学部 経営学科 教授(博士 医学)「業界の競争ルールを考えよう」「ボディイメージのゆがみ~痩せ願望と痩せ好み、何かがヘンだ?~」第35代米国大統領のJ.F.ケネディは「体力は国力の象徴」と指摘しました。現在日本の若者の基礎体力は1980年代前半からずっと低下してきています。特に年齢の若い人は体力の劣る「細い」「スリム」「きゃしゃ」であることに魅力を感じている人が多く、またそれを好む傾向にあるようです。しかし、そういうことには大きな落とし穴が潜んでいますし、それによって日本の国力が低下して将来国民が不幸せになる社会ができるかもしれません。この講義では「肥満」ではなく「痩せ」による健康体力の問題を中心に解説します。「オリンピックの歴史とトップアスリートの強さの秘密      ~主にトレーニングと運動生理学的視点から~」オリンピック(夏季)は1964年に東京で開催され、そして再び2021年に開催されました。その理念は「スポーツを通して心身を向上させ、…平和でより良い世界の実現に貢献する。」ことです。この「平和の祭典」での最も大きな関心事の一つは、オリンピックの華であるマラソンや陸上100mで誰が優勝するか、ではないでしょうか。本講義では、これらの競技で過去に活躍した選手を紹介し、その身体的特徴などについて紹介します。「フレイル予防や競技力向上に有効なウエイトトレーニングの方法」日本は超高齢社会になり、国民医療費は年間46兆円、介護費は11兆円を超えました。こういう時代にこそ「体」の自己管理が必要不可欠です。高齢者がフレイル(虚弱)状態になる一因はサルコペニア(加齢性筋肉減弱症)であり、その予防改善には自重や重りを用いたウエイトトレーニングが有効です。またこのトレーニングはスポーツにおける競技力向上にも有効であることは言うまでもありません。本講義ではウエイトトレーニングの生理学的な理論とともに、その方法をいくつか紹介します。

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