2010年度情報システム学科「卒業研究1」ゼミ紹介
*このページに志望動機の欄に書くことの具体例が掲載されています。



小宮山研究室(B:人間と社会)



0.研究室紹介

  研究室紹介(2008・10・04)

1.研究室訪問について

大学生活にとって、ゼミというのは大変、重要です。仲間との触れ合いの中で“自分”が見えてきます。 私自身もそうでした。いろいろ考えて選択してください。皆さんが“考える”お手助けが出来たらと思って います。特に私のゼミを希望していなくても、ゼミ選択について、大学について、仕事について、生き方に ついて、どんな質問でも、出来る限りお答えします。

2.ゼミ見学について

水曜日1・2限に251教室で卒業研究1を開催しています。ゼミとはどういうものか雰囲気 はつかめると思います。クルマ買うとき、試乗しませんか。ゼミが大学生活の大きな部分をしめるとするなら ば、高級車並の買い物ではないでしょうか。ぜひ一度、ご見学ください。配布プリント等の都合があるので事 前に連絡、お願い致します。

1・2時限のどちらか一方の時間のみの見学も歓迎いたします。

3.研究室訪問時間(2010.10.04)

2009年度後期小宮山智志研究室開放時間     
曜日 時間
月曜日 10時~14時
火曜日 13時~18時
水曜日(11月4日のみ) 13時~15時30分
木曜日 10時30分~12時
金曜日 15~18時
  
♠♥お願い♣♦
☆上記の時間以外でもご相談に応じられる場合があります(18時以降や土日など)。
相談時間についてはメール等でご相談ください。
オフィスアワー(木曜日2時限)は、アポイントなしに自由に遊びに来てください。



 

4.現在の研究室訪問・ゼミ見学予約状況(随時更新します。ご確認上、ご予約ください。)

研究室訪問

  1. 13日 (火)14:50(2名)
  2. 20日 (火)15:00 (1名)
  3. 22日 (火)11:00 (1名)
  4. 27日 (火)13:30 (1名)
  5. 27日 (火)14:00 (1名)
  6. 27日 (火)15:00 (1名)
  7. 27日 (火)15:30 (1名)
  8. 27日 (金)13:10 (1名)
  9. 29日 (木)11:00 (1名)
  10. 30日 (金) 13:10 (1名)
  11. 30日 (金) 13:40 (1名)
  12. 30日 (金) 14:10 (2名)
  13. 30日 (金) 14:50 (1名)
  14. 2日 (月)13:00 (1名)
  15. 2日 (月)18:00 (1名)
  16. 4日 (水)13:00 (1名)
  17. 4日 (水)13:30 (1名)
  18. 4日 (水)14:00 (2名)
  19. 4日 (水)14:30 (1名)
  20. 4日 (水)15:00 (1名)
  21. 6日 (金) 14:40 (1名)
  22. 6日 (金) 15:10 (1名)
  23. 10日 (火) 13:30 (1名)  
  24. 10日 (火) 14:00 (1名)  
  25. 10日 (火) 15:00 (1名)  
  26. 10日 (火) 15:30 (1名)


ゼミ見学

*水曜日の1・2時限です。1時限のみ・2時限のみでも、もちろん構いません。251教室で行っています。

  1. 21日2時限(2名)
  2. 28日2時限(1名)
  3. 4日2時限(1名)




5.定員超過時の選抜方法

希望人数が定員を超えた場合、各自の研究計画によってゼミ生を選ばせていただきます。小宮山ゼミをご希望の方は配属申請の際の提出書類の志望動機欄に必ず、研究計画をお書きください。詳しくは以下の「研究計画について」をご覧ください。。

6.今までの卒業研究

小宮山ゼミ論文論集が本学図書館にあります。ぜひご覧ください。

7.昨年度(2008年度卒研Ⅰ)の志望者・訪問者数等について

志望者数について

定員を超える方にご希望いただき、若干名の方にご遠慮いただきました。大変心苦しく感じております。お約束どおり、志望動機の研究計画で選考致しました。力作が多く、大変楽しく拝見致しました。わずかに「問いを見つけ出す構想力」・「仮説の独創力」で差が見られ、それを基準に選考致しました。ご縁がなかった方も大変、力作でした。ご縁があったゼミできっと大活躍し、また将来の希望をかなえられると確信しております。

昨年度、研究室に起こしいただいた人数、ゼミ見学にきていただいた人数について

研究室訪問18名、ゼミ見学3名でした。全てのゼミにおいて、ご自身の「やりたいこと」「卒論」「就職・進学等」とゼミの内容等が一致した人にご希望いただき、そしてぴったり定員だと幸せなのですが...

 
 

8.研究計画について

 

志望理由の欄には研究計画を書いてください。 研究計画の変更は構いません。しかし常に研究計画を持っている方が大学生です。 用紙の欄が足りない場合はその旨を志望理由欄に書き、別紙をゼミ申請用紙の締め切り までに小宮山に提出してください。提出先は事務室レポートボックス【小宮山】です。 現時点で身につけている以下の4つの能力を総合的に評価します。

  1. 問いを見つける構想力
  2. 斬新な仮説を導き出す独創性
  3. 検証方法に関する応用力
  4. 結論を導き出す論理的思考力

研究計画書に書くことは以下のとおりです。以上の能力が読み取れるように具体性とそして論理の一貫性に気をつけて書いてください。

  1. 問い:どんな、なぞを明らかにするのか?
  2. 仮説:なぞに対する自分の主張
  3. 検証方法:いかに仮説をデータで裏付けるか(註)
  4. 予想される結論とその意義:自分の仮説が採択される(採択されない)ことに
    よってどのような社会的または学問的意義があるのか?

註:仮説の正しさを示すことはきわめて難しい。ライバル仮説と比較しライバル仮説より、自分の仮説の方がデータに適合的であることを示すことで結論付ける。それぞれの仮説から異なる結果が予測される場合について観察・実験することでどちらの仮説が正しいか判断する。チャールズ・A・レイブ,ジェームズ・G・マーチ(佐藤嘉倫[ほか]訳)『社会科学のためのモデル入門』(ハーベスト社 1991年)の第1~3章が大変、参考になります。

9.研究計画例

志望理由の具体的な例を2つ紹介します。参考にしてください。
例1(ちなみに私の卒業論文です)
 私は「なぜ現代日本において自殺者の割合に地域間格差があるのか」という問いについて研究したいと考えている。E.デュルケームの『自殺論』において世帯人員が多い地域では自殺が少ないという命題が述べられている。しかし現代の日本ではむしろ世帯人員の多い地域は自殺が多い傾向にある。「家族が自殺を促進する」という仮説の検証を試みたい。  医療機関の充実度の違いや気候、疾病率等の要因を指摘した既存の仮説と対比するために47都道府県の年齢調整自殺率を従属変数とした重回帰分析を行う予定である。家族が自殺を促進するという仮説はすでに提示されているが、私の管見では多変量解析を用いた世代ごとの検証は未だなされていない。自殺研究の疫学的知見として社会的意義がありさらに社会学における自殺理論の検証という意義が見出せる可能性があると考えている。  先生の「総選挙における投票率の説明」(1989年『社会学評論』Vol.40 No.2:166-179頁)を読みました。検証方法・既存の研究の整理の仕方、分析結果から結論を導き出す方法、結論と研究意義の結び付け方等、大変、研究の参考になったため、〇〇ゼミを志望致しました。

例2 2001年の卒業論文(図書館で読めます)  私は「近年日本で行われ始めた幼児教育の方法である自由保育は、幼児の協調性を損なうのではないか」という仮説について検証したい。自由保育に対し疑問を投げかける研究は見当たらない。しかし自由保育によって協調性が失われるとしたら、今後一層、現在、問題となっている学級崩壊・いじめ等が増えることが予想される。比較的自由保育の導入が進んでいる幼稚園とそうでない幼稚園とで協調性を計り、検証したい。なおさらに年齢・家族関係等の影響も検証したいと考えている。  先生の「不公平感の地域格差におけるマルチレベル分析の応用」(『紀要』中央大学文学部社会学科第10号 pp.199-213 2000)を読みました。 方法論的に大変参考になったので、先生のゼミを希望しました。

*講義概要に研究(2005年度卒業研究より。こちらは研究の要約です。研究計画書で結論までは書かなくていいですって、書けません!)の例を2つ掲載しました。参考にしてください。


10.単位取得条件

  1. 講義要項掲載研究室紹介の研究内容にそった論文を書いてもらいます。
  2. 論文とは"研究"(講義要項掲載研究室紹介の研究内容参照)によって得られた知見を論理的に記した文章です。
  3. 一部の人々だけがよく知っていることを多くの人々に伝えることは意義のある場合がありますがそれは論文ではありません。
  4. 自分の興味のあることを調べてまとめたというのはりっぱなテキストになる場合がありますがそれは論文ではありません。
  5. 卒業研究1ではに卒論の草稿を書いてもらいます。(卒論のレベルが上がります。また就職活動で卒論のことが答えられます。さらに安心して就職活動ができます。)
  6. 卒業研究1で履歴書(自己紹介書)執筆の練習をします。ゼミ参加者が協力し合って、各自、“履歴書”を完成させましょう。
  7. 研究室紹介(講義概要)に書きましたが春休みにサブゼミを開きます。日程等は参加者の都合で決めます(1日程度)。
  8. 先輩の2009年度・2010年度の卒業研究発表会には必ず出席してください。
  9. 欠席の場合、可及的速やかに連絡してください。連絡がないと他のゼミに出席している方の時間をムダにしてしまいます。
  10. 卒業研究2では、草稿(調査・実験以外の個所の論文を書き上げます)を完成させます(8月31日締め切り)。
  11. 卒業研究3では論文を書き上げ、卒業研究発表会の準備を済ませます。

11.ゼミ旅行について

集まった皆さんの希望に応じて実施しています。

12.小宮山の研究

ご質問いただくこともあるので、念のため
2007年度より文部科学省の科学研究費補助金の交付をうけ「職業における“楽しみ”の階層研究」を行っております。どのような仕事もつらい面、楽しい面がありますが、楽しい面が一部の人々に偏りがちになっているのではないか、楽しい面を多くの人々に配分するためにはどのようにしたら良いか、研究しております。統計的な質問紙調査、少数事例の聞き取り調査などを組み合わせ、取り組んでおります。その他、以下の主要業績のようなテーマを扱っております。

  1. 「モータリゼーションが発達した地方都市における消費者の店舗選択要因の解明」(新潟国際情報大学情報文化学部紀要第11号、pp.31-39、2008年)
  2. 「コンピュータ活用の差異がE-Learningの評価に及ぼす影響」(新潟国際情報大学情報文化学部紀要第10号、pp.99-106、2007年)
  3. 「階層線形モデルによる“地域不公平感”の分析」(新潟国際情報大学情報文化学部紀要第6号、pp.161-178、2004年)
  4. 「Perception of "effort,""Ability,"and"Equal Opportunity" in Japanese Society」(M.Miyano(ed.)Japanese Perception of Social Justice:How Do They figure out What Ought to Be,Minsitry of Education,Sports and Culture Grant-in-Aid for Scientific Research(B)Report,09410050,2000 pp.87-100)
  5. 「三条・燕市製造業者間のデジタルデバイド」(新潟国際情報大学情報文化学部紀要第6号、pp.103-121、2003年)
  6. 「不公平感の地域格差におけるマルチレベル分析の応用」(紀要、中央大学文学部社会学科第10号、pp.199-213、2000年)
  7. 「消費税・所得税に関する世論についての試論的研究」(社会科学研究所年報第3号、pp.67-79、1999年)
  8. 「日本の公正地図」(宮野勝[編]『公平感と社会階層』科研報告書、pp.195-214、1998年)
  9. 「新聞における公正」(宮野勝[編]『日本人の公正観』中央大学社会科学研究所報告書 第17号、pp.193-202、1996年)
  10. 「公正観の深層理解:自由面接データの分析」(宮野勝[編]『社会的公正の研究:理論実証・応用』科研報告書、pp.154-165、1996年)

13.最後に

一緒に人々の行動・行為についてのなぞを解くことを楽しみましょう。研究計画の例2の彼も「締め切りに追われなければ、楽しい」と言ってくれました(賛成に一票...)。私も締め切りに追われがちな人生を送っているのですが、時間に追われず、時間を作れる人生をともに目指し、なぞ解きを十分に楽しみましょう。

14.卒業生の就職・進学先

同一企業に複数名が入社・内定している場合があります。特に多いのは県警で4名です。なぜかコンピュータ関係も8名います。(記入漏れがあるかもしれません。すみません。)。

就職先 

  1. 北越ケーズ(卸・小売)
  2. タクトシステムズ(情報通信)
  3. 堀川(製造)
  4. 源川医科医療器機
  5. 文武堂(卸・小売)
  6. 越後プロパン(卸・小売
  7. TOTO新潟販売㈱(卸・小売)
  8. 新潟トヨタ自動車㈱(卸・小売)
  9. ㈱ジャパンネット(情報通信)
  10. ㈱エスエフシー新潟(情報通信)
  11. 味の素システムテクノ㈱(情報通信)
  12. 新潟ダイヤモンド電子㈱(製造)
  13. ㈱サンテック(情報通信)
  14. ㈱トップカルチャー(卸・小売)
  15. ㈱綿半ホームエイド(卸・小売)
  16. ㈱ウオロク(卸・小売)
  17. 富士通コミュニケーションサービス㈱(サービス)
  18. 東北交通機械㈱(運輸)
  19. ㈱新潟県農協電算センター(情報通信)
  20. 日本郵政(流通・運輸)
  21. アイビー企画(パチンコ)
  22. アークベル(結婚式場)
  23. アークランドサカモト(卸・小売:ムサシ)
  24. アビバグループ(教育)
  25. 川内自動車(小売)
  26. キャノンシステムアンドサポート(情報通信)
  27. キューピット(卸・小売)
  28. 共育舎(教育)
  29. サイクロンシステムズ(情報通信)
  30. セコム上信越(株)(サービス)
  31. 総研システムズ(情報通信:河原先生よりご推薦いただきました。)
  32. ダイエー・ダムズグループ(パチンコ)
  33. 第四銀行(金融)
  34. ダイナム(パチンコ)
  35. 徳真会グループ(株)ゼネラルスタッフ(医療事務)
  36. マルソウ株式会社(運輸)
  37. 新潟トヨペット(卸・小売)
  38. 東芝PM(情報通信:竹並先生からご推薦いただきました。)
  39. 新潟日産プリンス(卸・小売)
  40. 新潟証券(金融・証券)
  41. 新潟県警(公務員 4名になりました!)
  42. NS・コンピュータサービス(情報通信)
  43. 原信(卸・小売)
  44. 博進堂(出版・印刷)
  45. ホーク電子(株)(製造・生産企画)
  46. プレスメディア(印刷・企画)
  47. ペプシコーラ(卸・小売)
  48. モトーレン新潟(小売:BMW)
  49. 森井紙器工業(製造)
  50. リンコーコーポレーション(運輸)
  51. 吉運堂(卸・小売)

進学先

  1. 中央大学大学院
  2. 京都大学