2005年度情報システム学科「卒業研究1」ゼミ紹介
小宮山研究室(B:人間と社会)
0.研究室紹介
研究室紹介
(「定員超過時の選考基準」アリ□)
(2004・10・28)
*このページの3・4に志望動機の欄に書くこと、具体例が掲載されています。
2004年度訪問者数について
下記の時間帯に28名の皆さんにご訪問いただきました。
皆さんの自分の人生について、真剣に考え、選択しようとしている様子を
拝見させていただき、未知の世界に向って“冒険する心”を分けていただいた
心地です。ありがとうございました。わずかな面接時間でしたが皆さんの今後の
選択にお役に立てば幸いです。
またオフィスアワーにはお気軽にお立ち寄りください。
参考:12名が小宮山ゼミを第一志望していただきました。
定員10名ということで残念ながら2名の方にはご遠慮いただきました。
大変心苦しく感じております。お約束どおり、志望動機の研究計画で選考
致しました。力作が多く、大変楽しく拝見致しました。わずかに「問いを見
つけ出す構想力」・「仮説の独創力」で差が見られ、それを基準に選考致しま
した。ご縁がなかった方も大変、力作でした。ご縁があったゼミできっと大活躍
し、また将来の希望をかなえられると確信しております。
もし、質問・ご意見がございましたら、お答えさせていただきます。
楽しい時間をくださった研究室に訪問してくださった方、研究計画書を書い
ていただいた方、皆さんに御礼申し上げます。
曜日 | 時間 |
月曜日 | 11:00〜12:00 |
火曜日 | 11:10〜14:00 |
水曜日 | 11:10〜13:00 |
木曜日 | 18:00〜(相談のうえ) |
金曜日 | 16:50〜(相談のうえ) |
土曜日 | 相談の上 |
現在の面接予約状況
- 10/25 11:00〜(1名)
- 10/26 16:30〜16:50(1名)
- 10/27 12:30〜12:50(3名)
- 10/27 12:55〜13:15(1名)
- 10/28 18:00〜18:25(1名)
- 10/28 18:30〜18:55(1名)
- 10/30 10:00〜10:20(1名)
- 11/2 12:30〜12:50(3名)
- 11/4 18:00〜18:20(1名)
- 11/4 18:30〜18:50(1名)
- 11/5 16:50〜17:10(1名)
- 11/8 11:00〜11:20(2名)
- 11/8 11:30〜11:50(1名)
- (11/8 12:15〜12:35 1名)
- 11/9 12:30〜12:50(2名)
- 11/10 12:30〜12:50(2名)
- 11/11 18:00〜18:20(1名)
- 11/11 18:30〜18:50(1名/2回目)
- 11/12 16:50〜17:10(1名/2回目)
- 11/12 17:20〜17:40(1名)
- 11/12 18:00〜18:30(1名/2回目)
- 11/13 13:00〜13:20(1名)
- 11/15 11:00〜11:30(1名)
- 11/15 11:30〜11:00(1名)
- 11/15 13:10〜13:30(1名)
【終了】木曜日1・2限に255教室で卒業研究1を開催しています。ぜひ見学に来てください。配布プリントの都合があるので事前に連絡しておいてください。
見学人数【終了】
- 10/28 2時限4名
- 11/4 1時限2名・2時限2名
- 11/11 2時限1名
- 11/11 2時限5名
2.歴代ゼミメンバー一覧
卒業生・現役生の小宮山ゼミ一覧です。6代目が決定致しました。
よろしくお願いします。
- 2005年度3年次小宮山ゼミ
伊藤愛子・大桃慶大・古俣美紅・齊藤修一・関本悠希・田村浩子・増田拓真・村田飛鳥・吉田翔太・渡邊香菜子
- 2004年度3年次小宮山ゼミ
石川卓也・岡優樹・阿部洋平・森嶋秀太・櫻中恵実・鈴木愛・小林桂子・神田飛鳥・玉木里佳・松田美亜子
- 2004年度4年次小宮山ゼミ
瀬賀洋介・岡崎大輝・五十嵐佑一・新保浩史・鈴木貴久・本間陽子・笠原恵美・山下秀・加藤敬也・松田洋之・内谷一哲
- 2003年度小宮山ゼミ卒業生
佐藤貴樹・清塚一彦・三間栄二・西山華子・細河慶太郎・真島航平・宮竹直樹・佐藤伸一・小川直紀・富岡寛・田中淳一・小林渉・七里知憲・和田葉子・山口理恵・石田貴志
- 2002年度小宮山ゼミ卒業生
赤津朋子・石川恒平・田澤新・阿部真也・上田史門・佐藤恵三・笠原健史・吉岡圭・鈴木寛子・佐藤亮子
- 2001年度小宮山ゼミ卒業生
石川晃典・高橋尚子・高橋準人・吉田晋・渡辺美和子・星野修一・小林寛樹・今井崇史・近藤毅・坂内智・小林龍央・松田元
発表会Webページ:各論文の要旨と寸評が読めます。
*図書館に2001〜2003年度の小宮山ゼミ論文集が所蔵されています。また全員が全文登録をしています。第一期生はメディア(携帯電話・メール/インターネット/マスコミによる報道)や、さまざまな制度や考え方(サッカーくじ・自由保育・ジェンダー)や経済的な豊かさが我々の行動・行為にどのように影響を与えているかということを研究しました。小宮山研究室配属希望者は、少なくとも一論文は読んでください。
3.研究計画について
研究室紹介に書きましたとおり、志望理由の欄には研究計画を書いてください。
研究計画の変更は構いません。しかし常に研究計画を持っている方が大学生です。用紙の欄が足りない場合はその旨を志望理由欄に書き、別紙をゼミ申請用紙の締め切りまでに小宮山に提出してください。提出先は事務室レポートボックス【小宮山】です。現時点で身につけている以下の4つの能力を総合的に評価します。
- 問いを見つける構想力
- 斬新な仮説を導き出す独創性
- 検証方法に関する応用力
- 結論を導き出す論理的思考力
研究計画書に書くことは以下のとおりです。以上の能力が読み取れるように具体性とそして論理の一貫性に気をつけて書いてください。
- 問い:どんな、なぞを明らかにするのか?
- 仮説:なぞに対する自分の主張
- 検証方法:いかに仮説をデータで裏付けるか(註)
- 予想される結論とその意義:自分の仮説が採択される(採択されない)ことに
よってどのような社会的または学問的意義があるのか?
註:仮説の正しさを示すことはきわめて難しい。ライバル仮説と比較しライバル仮説より、自分の仮説の方がデータに適合的であることを示すことで結論付ける。それぞれの仮説から異なる結果が予測される場合について観察・実験することでどちらの仮説が正しいか判断する。チャールズ・A・レイブ,ジェームズ・G・マーチ(佐藤嘉倫[ほか]訳)『社会科学のためのモデル入門』(ハーベスト社 1991年)の第1〜3章が大変、参考になります。
4.研究計画例
志望理由の具体的な例を2つ紹介します。参考にしてください。
例1(ちなみに私の卒業論文です)
私は「なぜ現代日本において自殺者の割合に地域間格差があるのか」という問いについて研究したいと考えている。E.デュルケームの『自殺論』において世帯人員が多い地域では自殺が少ないという命題が述べられている。しかし現代の日本ではむしろ世帯人員の多い地域は自殺が多い傾向にある。「家族が自殺を促進する」という仮説の検証を試みたい。
医療機関の充実度の違いや気候、疾病率等の要因を指摘した既存の仮説と対比するために47都道府県の年齢調整自殺率を従属変数とした重回帰分析を行う予定である。家族が自殺を促進するという仮説はすでに提示されているが、私の管見では多変量解析を用いた世代ごとの検証は未だなされていない。自殺研究の疫学的知見として社会的意義がありさらに社会学における自殺理論の検証という意義が見出せる可能性があると考えている。
先生の「総選挙における投票率の説明」(1989年『社会学評論』Vol.40 No.2:166-179頁)を読みました。検証方法・既存の研究の整理の仕方、分析結果から結論を導き出す方法、結論と研究意義の結び付け方等、大変、研究の参考になったため、〇〇ゼミを志望致しました。
例2 2001年の卒業論文(図書館で読めます)
私は「近年日本で行われ始めた幼児教育の方法である自由保育は、幼児の協調性を損なうのではないか」という仮説について検証したい。自由保育に対し疑問を投げかける研究は見当たらない。しかし自由保育によって協調性が失われるとしたら、今後一層、現在、問題となっている学級崩壊・いじめ等が増えることが予想される。比較的自由保育の導入が進んでいる幼稚園とそうでない幼稚園とで協調性を計り、検証したい。なおさらに年齢・家族関係等の影響も検証したいと考えている。
先生の「不公平感の地域格差におけるマルチレベル分析の応用」(『紀要』中央大学文学部社会学科第10号 pp.199-213 2000)を読みました。 方法論的に大変参考になったので、先生のゼミを希望しました。
5.単位取得条件
- 講義要項掲載研究室紹介の研究内容にそった論文を書いてもらいます。
- 論文とは"研究"(講義要項掲載研究室紹介の研究内容参照)によって得られた知見を論理的に記した文章です。
- 一部の人々だけがよく知っていることを多くの人々に伝えることは意義のある場合がありますがそれは論文ではありません。
- 自分の興味のあることを調べてまとめたというのはりっぱなテキストになる場合がありますがそれは論文ではありません。
- 卒業研究1ではに卒論の草稿を書いてもらいます。(卒論のレベルが上がります。また就職活動で卒論のことが答えられます。さらに安心して就職活動ができます。)
- 卒業研究1で履歴書執筆の練習をします。今まで、就職した学生と2001年度まで本学にいらした市川先生から教えていただいた履歴書の書き方をお伝えします。それをもとにゼミ参加者が協力し合って、各自、“履歴書”を完成させましょう。
- 研究室紹介に書きましたが春休みにサブゼミを開きます。日程等は参加者の都合で決めます。
春休みは自分の研究に専念したいので、できれば集中した日程(1日程度)にしたいと考えています。
- 先輩の2002年度・2003年度の卒業研究発表会には必ず出席してください。
- 毎週、週報を書いてもらいます。 (計画性が身につきます。就職でも高く評価されるそうです。)
- 無断欠席は認めません。欠席の場合、可及的速やかに連絡してください。
- 卒業研究2では実証を行い、草稿を完成させます。
- 卒業研究3では論文を書き上げ、卒業研究発表会の準備を済ませます。
6.最後に
一緒に人々の行動・行為についてのなぞを解くことを楽しみましょう。研究計画の例2の彼も「締め切りに追われなければ、楽しい」と言ってくれました(賛成に一票...)。私も締め切りに追われがちな人生を送っているのですが、時間に追われず、時間を作れる人生をともに目指し、なぞ解きを十分に楽しみましょう。
7.卒業生の就職・進学先
就職先
- アイビー企画
- アークベル
- アークランドサカモト
- アビバグループ
- キューピット
- サイクロンシステムズ
- セコム上信越(株)
- ダイエー・ダムズグループ
- ダイナム
- マルソウ株式会社
- 新潟トヨペット
- 東芝PM(竹並先生からご推薦いただきました)
- 新潟日産プリンス
- 新潟証券
- 新潟県警
- NS・コンピュータサービス
- 原信
- ホーク電子(株)
- プレスメディア
- ペプシコーラ
- モトーレン新潟
- 森井紙器工業
- リンコーコーポレーション
- 吉運堂
*同一企業に複数名が入社・内定している場合があります。
進学先
- 中央大学大学院