「プログラム」とは、何かの 順番を書いたものです。「入学式のプログラム」や「テレビ番組のプログラム」といったように身近な言葉に なっています。コンピュータでプログラムと言った場合は、コンピュータにさせたい仕事の順番を「ある言語」で書いたものを言います。このときに使う言語 は、人間にもわかりやすく、コンピュータにもわかりやすい言語を使う必要があります。コンピュータは人間の言葉をそのまま理解することができないからで す。
そのために作られた言葉が「プログラミング言語」 です。コンピュータにさせることの種類や、コンピュータ寄り、人間寄り等の違いによっ て様々なプログラミング言語が生み出されています。この演習では「C言語」というプログラミング言語を学習します。
人間のわかる言葉で書いた仕事の手順(プログラム)をコンピュータに実行してもらうには、コンピュータがわかる言葉(機械語)に変換 (翻訳)しなくてはなりません。このように処理 を「コンパイル」といい、 「コンパイラ」というソフトウェアで行います。 「コンパイル」を行なうと、「実行ファイル」 ができます。それを実行することにより、コンピュータに仕事をさせることができます。
プログラムに間違いがあるときに、コンパイラはエラーメッセージを出します。その間違いのことをバグといい、それを取り除くことをデバグといいます。コンパイルが成功しても、実行時に間違いが発 見される場合も多々あります。
このため、プログラムを完成させるには「ソースファイル作成→コンパイル→実行」の手順を繰り返す必要があります。これを容易にするた めに、エディタ、コンパイラや、デバッガ(バグの発見や修正をするソフトウェア)が一つにまとまった「開発環境」というソフトウェアがあります。
本演習において、コンパイラはBorland C++ Compiler5.5、GUI開発環境には CPad for Borland C++ Compiler (以下、BCPad)を用います。BCPadでは、プログラム作成、コンパイル、実行を行なうことができます。BCPadは、Windowsのスタートメ ニューから起動させます。
BCPadのエディタ部分にプログラムを入力していきます。C言語プログラムは、C言語を表すためファイルの最後に拡張子 .c を付けます。
以下のいずれかの方法で、BCPadからコンパイル&実行します。
コンパイルに失敗すると、ポップアップウィンドウにコンパイル失敗のメッセージが出ます。さらに、エディタ下部のメッセージウィンドウ にError(エラー)や警告が表示されているので、これらを参考にプログラムを訂正してください。
コンパイルに成功すると、MS-DOSプロンプトという背景が黒いウインドウができ、実行結果が表示されます。
実行結果の下に -- Press any key to exit (Input "c" to continue) -- と表示されているので、"c"以外のキーを押すと、実行結果の表示が終わり、MS-DOSプロンプトが終了します。"c"キーを押すと、実行結果の表示だ けが終了し、MS-DOSプロンプトの入力待ちになります。
課題作成の際、実行結果を付ける必要があります。コマンドプロンプトに実行結果を表示させたままで、以下のように行な います。