(8) 第4章 プログラムの流れの繰返し(1)

プログラムの流れ

• 「アルゴリズム」 ＝ 問題を解くためのプログラムの手順を書いたもの
• フローチャート等で図示する
• 基本構造
• 順次 ： 順番に実行する
• 分岐 ： ある条件によって実行したりしなかったり
• if文、switch文
• 教科書第3章
• 繰返し ： ある処理を何度も実行する
• for文、while文、do-while文
• 教科書第4章

C言語での繰返しの使い方（教科書を離れて説明）

• 全部で3種類

do{
  繰返したい文 ;
  ・・・
}while(繰返しをする条件);

while(繰返しをする条件){
  繰返したい文 ;
  ・・・
}

for(初期設定; 繰返しをする条件; 繰返すたびに実行する文){
  繰返したい文 ;
  ・・・
}

int i=1;
do{
 printf("%d\n", i);
 i++;
}while(i<=10);

int i=1;
while(i<=10){
 printf("%d\n", i);
 i++;
}

int i;
for(i=1; i<=10; i++){
 printf("%d\n", i);
}

int i=10;
do{
 printf("%d\n", i);
 i--;
}while(i>0);

int i=10;
while(i>0){
 printf("%d\n", i);
 i--;
}

int i;
for(i=10; i>0; i--){
 printf("%d\n", i);
}

/* もう一回やるか聞く */
int key;
do{
  printf("繰返しますか？[yes:1 no:1以外]");
  scanf("%d", &key);
}while(key==1);

/* 例2のC言語特有の書き方 */
int i=10;
while(i--){
 printf("%d\n", i+1);
}

/* 例1の別の書き方 */
int i;
for(i=0; i<10; i++){
 printf("%d\n", i+1);
}

/* 範囲外だったら再入力 */
int tensuu;
do{
  printf("点数を入力：");
  scanf("%d", &tensuu);
 if(tensuu<0 || tensuu>100){
 printf("0-100で入力してくだい\n");
 }
}while(tensuu<0 || tensuu>100);

/* 合計を求める（カウントアップ） */
int i=1, sum=0;
while(i<=100){
 sum+=i;
 i++;
}
printf("1から100までの合計は%d", sum);

/* 合計を求める（カウントアップ） */
int i, sum=0;
for(i=1; i<=100; i++){
 sum+=i;
}
printf("1から100までの合計は%d", sum);

補足説明

• a++ : 変数aの値を1増やす
• b-- : 変数bの値を1減らす
• c+=d : 変数cの値に変数dの値を加える（c=c+d と同じ）
• 繰返しで使う変数に i を使う理由は？

演習8-1

• 表にあるプログラムを入力し実行してみて使い方を確認する

4-1 do文 （教科書から）

• 条件が成り立っている限り（0以外である限り）、文を実行し続ける
• 必ず1回は文を実行する

do
 文;
while(条件);

• 通常はブロックを用いて記述する
• ブロック内で利用する変数は、それ以前か、そのブロックの中で宣言する
• List 4-1

do{
 文;
}while(条件);

do文の例

• 一回は必ず文を実行するので、範囲を指定したキー入力に使われることが多い
• List 4-2
• 桁に関する処理では、整数の割り算や余りの演算が用いられる
• List 4-3
• 変数は不必要な場合以外は初期化する
• List 4-4

その他

論理否定演算子 !

• !a ： aが0であれば1、そうでなければ0

複合代入演算子

• a+=1  ←  a=a+1
• a-=2  ←  a=a-2
• a*=3  ←  a=a*3
• a/=4  ←  a=a/4
• a%=5  ←  a=a%5
• List 4-5

増分演算子・減分演算子

• 後置
• a++  ←  a=a+1
• a--  ←  a=a-1
• 前置
• ++a  ←  a=a+1
• --a  ←  a=a-1
• 前に付くのと後ろに付くのでは、値が増えたり減ったりするタイミングが異なる
• 前に付くと文の実行前に値が変化し、後ろに付くと文を実行してから値が変化する
• List 4-6

演習8-2

• 教科書の演習

課題8

次の動作をするプログラムを作る

1. 整数を入力し、1からその入力した数までを足した数を表示する プログラムを作る

   実行例)
   整数を入力：10
   1から10までを足した数は55
   

2. 1.のプログラムを改良し、ゼロ以下の数が入力された場合は再 入力するようにする

   実行例)
   整数を入力：-5
   もう一度入力してください
   整数を入力：0
   もう一度入力してください
   整数を入力：10
   1から10までを足した数は55
   

3. 2.のプログラムを改良し、もう一度繰り返すか聞くようにする

   実行例)
   整数を入力：-5
   もう一度入力してください
   整数を入力：0
   もう一度入力してください
   整数を入力：10
   1から10までを足した数は55
   繰返す？(yes:1)1
   整数を入力：-100
   もう一度入力してください
   整数を入力：100
   1から100までを足した数は5050
   繰返す？(yes:1)0
   

注意

• 宛先は kawahara 件名は 1200xxxx 処理演習C1課題8 のように学籍番号、講義名、課題名を続けて書く (数字や記号は半角で入力し、空白は入れない)
• メールの本文には、ソースプログラム、実行結果、感想・考察（必ず）を書く
• 課題は1つのメールにすべてを書く（今回は一番最後の番号の ものでよい）
• 時間内に、メールで送信する（時間内にできなかった人は出来たところまでを送信する）
• その後に完成したら追加でメール提出も可

次回予告

第4章 繰返し続き